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【相手の力を引き出すコツ】

介助方法について書いていますが、対人援助職に言えることだと思います。

自立度を向上するために、介助時に気をつけること。

相手の能力は、必要な介助量よりほんの少し減らすと向上し、逆に過剰な場合は低下します。
 

そのため、以下の点に気をつける必要があります。 

・ギリギリ足りないぐらいの力で行う
・0→1時の動きだしは力を加えず、自ら動き出してから支える
・手柄感は、全て相手に渡す「自分は軽く支えただけ」
・練習は、音楽で例えると一小節ごとに区切って細分化して行う
・力はお互い同一方向に入れる。押し合わない。
・口で説明するより、やってみせる
・重心の位置と移動を操作する
・テコの原理、それぞれ支点・力点・作用点を意識する
・介助量が減ったら、「助かりました。嬉しいです」と伝えてあげる

 

特に重要なことは、 
 

要介護者が「自分でできた!」と感じること。
 

自分で動き出していない段階で力を加えると「動かされた」と感じてしまいます。そのため、どんな場合でも、声をかけて本人が動き出してから、一瞬遅れてサポートします。すると、「できないと思っていたけど、できた!」と感じてもらうことができます。

言っても言ってもやってくれないと、本人の責任にしていませんか?

自立度は関わる側の技量によって大きく変わり、力を引き出す介助は、自立支援にとって最も重要な技術の一つです。

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