【やりたい仕事の探し方】
就活中の23歳の鍼灸師と話していた。
「やりたいことは何か?」について、
就活時に考える問いだが、その答えを探すことは、はっきり言ってやめた方がいい。
やりたいこと探しは迷子になるだけで、目的地にたどり着くことはできない。
趣味であれば思う存分やりたいことをやればいい。誰にも迷惑をかけなければ、楽しいようにすればいい。
仕事となれば別だ。
仕事は、相手に喜んでもらってお金を頂くこと。
どれだけ自分がやりたいことをやっても、人がお金を払ってくれる物やサービスを提供しなければ仕事にはならない。
自分がお金を払って欲しい物やサービスは何なのか?
それは自分で体験するとわかりやすい。
やりたいことが言える子供達は、体験に基づいていて話している。
・「ピアノの音色に感動したから、ピアニストになりたい。」
・「自分が助けてもらったから、医師になりたい。」
なりたい職業の根拠は、概して自分が物やサービスを提供されて感動した結果であり、目を輝かせた子供は論理的に考えようとせずに当たり前のように話す。
別に子供でなくても、大人になってからの体験でもいい。
・「素敵な写真を撮って貰って嬉しかった。自分もこの感動を人に伝えたい」
・「革新的なアイデア商品に感動した。自分もこんな商品を作って喜んでもらいたい」
こんな経験と想いを探すことが「やりたい仕事探し」だと思う。
順番は重要で、
①人に喜んでもらえること
②自分がやりたいこと
③がんばったらできること
このとバランスが仕事を選択する上で大切なことだと思う。
因みに私が今の業態を選択した時に考えたことは、
「人に直接ありがとうと言われて、さらにお金をもらえるなんてラッキーやん」
というだけでした(笑)
そして、それは常に更新され続けている。
私の子供が事故にあった時、脳外科の医師に開口一番「お父さん安心してくだい。お子さんは大丈夫です。」と言われた。
この一言で胸の重苦しさがなくなり、身体まで軽くなったことを鮮明に覚えている。
そんな経験が今の仕事に活かされ、10年経ってやっと
「安心してください。大丈夫ですよ!」と言えるようになってきた。
職業は決めたけど、その方向性は今も尚「どうしたら喜んでもらえるか?」探し続けている。
だから、仕事選びで悩んでいる人に会った時に質問してもらいたいことは、
「何がしたいの?」
ではなく、
「何をしてもらうと嬉しい?」
と問うてもらいたい。
それが、
やりたい仕事探しの第一歩だと思う( ◠‿◠ )
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