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スカウターボンッにワクワクするっしょ?

偉大なる漫画家、日本の国宝とも言える鳥山明先生が、2024年3月1日に亡くなった

ご冥福をお祈りします、なんて型にハマった言葉では弔意を表し足りない。

「あなたの作品を読んで大人になりました」という現役バリバリの「元こども」の私たちはこの事実を知った瞬間に皆が天を仰いだと思う

同時に、先生に対して「本当にありがとうございました」と心の底から思った人間が世界中で何千万、いや何億人いただろうか。

鳥山明先生の自画像ロボ
シャイな方だったんだろうなと思う


今、出勤中のすし詰めギュウギュウの電車の中でこれを書いてるけれど。

発売日のジャンプをワクワクしながら入手して、食い入るように見ていた読書体験を思い出しながら、先生がもうこの世にいない事実を受け止めて泣きそうになっているのをグッと耐えている。

くそっ! 泣いてやろうか。感情を押し殺すのをやめてここで大声で泣いてやろうか。

それぞれの「鳥山明先生と私」を思い起こして、これを読んでいるあなたの目にも涙が浮かんでいるかもしれない。

泣いてもいいよ? 泣こう。

先生、あなたがこの世界に残したものは、はじめは大人たちがバカにする「マンガ」だったかもしれないけれど、子どもにも分かりやすい哲学書だったんだと思う。私たちはそれを読んで育った。身体の中のDNAに刻まれてると言っても過言ではないはず。

スカウターは漫画界の発明品だ

ドラゴンボールの世界感は緻密に構成されている。漫画の初盤でブルマが小さな容器を投げ捨てた先に現れた先進的フォルムのバイク……「ホイポイカプセル」(ずっと「ポイポイカプセル」だと思っていたのはナイショです……)なるアイテムが登場したとき、なんとワクワクしたことか。しかも漫画の世界観になんの違和感もない。

フリーザ一味が持ち込んだと言われる片目にかけるグラスタイプの「スカウター」も外せません。

もうね、これね、天才エジソンが発明した「電球」です。「漫画界の電球」! あれ? ちょっと弱いな……じゃあ、「自動車」だ! いや、まだ弱い? 「宇宙ロケット」でどーだ!

とにかく相手の戦闘力が数値化されて装着者に見えるっていうんですから。

ヤベ、オレよりつえぇぇぇ、とか一発で分かるワケです。

で、鳥山明先生が計算しつくしていたのは、「オレより強い」を可視化して読者に印象づけたのです。

当然ながら主人公の悟空たちは戦闘能力どおりに「劣勢」になるんですね。絶体絶命、ピンチ
なのに勝ってしまえるという展開。

これはスカウターがあるからこそ起きたワクワクなんです。

さらに言うと、スカウターが測れる最高能力値を超えると「ボンッ」と煙を上げて爆発するんですよ!?

ベジータの戦闘力を測るスカウターがボンッ

分かりますか? 目元にある機械が危険かつ「爆発する必要がない」のにも関わらず「ボンッ」となるんです。

ヤッベェ……ヤッベェやつが来ちゃったよ……

ってのが、私たちにも一目瞭然なんですね。

このシーンを読んだ瞬間の私たち読者のワクワクは、もう大爆発です。「ボンッ」です。

アイテムひとつ使ってさえ、ワクワクさせてくれる鳥山明先生に敬意を払ってこちらの世界から「元気玉」を送って終わりたいと思います。

みんなも力を貸してくれ!

届け! 鳥山明先生の元へ!!


これ余談なんですけど……

3月22日にXで、サウジアラビア リヤドにてとんでもない規模の「ドラゴンボールテーマパーク建設計画」が発表されているのを見つけた。

東京ドーム10個分の敷地にドラゴンボールちょうど7つ分のエリア、30個以上のジェットコースター。規模がバカデカすぎてこんな歌が頭をよぎる。

リヤドーはでっかい宝島♪

そうさー今こそアドベンチャー♪

by 摩訶不思議アドベンチャーもどき「高橋洋樹」

鳥山明先生が生きて、完成したテーマパークに行って欲しかったけれど、これからの建設と運営まで天国からどうか見守っていてください。

66日ライティングランニング

を始めて19日目です。


※ご興味ある方は下記の記事冒頭箇所をお読みいただけるとスピーディです☆

#66日ライラン
#19日

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