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【ことばの木】001. 会社は複雑な生き物ですね

どうも、はじめましての方と再来の方へ、たつのこ龍次郎と申します。

【今日のことば】

会社は複雑な生き物ですね

**【ことばが生まれた時】 **

2014/12/05 もう5年も前の話になりました…

今回ご紹介する言葉は、私が以前勤めていた会社で、心の奥底から絞るように私の口から出てきたものです。

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私は、新卒から一貫してひとつの会社でシステム開発業務に携わっていました。

もちろん別の会社で働くことなど頭の片隅にも思い描いたことがない、平和ボケした状態でした。

今思い出しても面白いくらい、自分に降りかかってきたその展開に「漫画か!」と心の中でツッコミましたが(笑)テレビやお話の中ではよくある「サラリーマンの三大転機(結婚、家購入、子供の生誕)」の節目に、上司から『お声掛け』があったのです。

会議室にひとり呼び出され、上司二人と私一人。話を要約すると「キミ、大阪から東京に単身赴任転勤ね。いつ戻れるかは分からないけれど、断ったらその先は分かってるね。どうする?」というようなことを言われました。

少し考えさせてください」と回答して会議室を出るも、仕事が手に付かないぐらいの衝撃でした。青天の霹靂とはまさにこのこと。

その当時の年齢としては38歳ながら、もうすぐ「39歳」になる季節…

果たして年齢39歳で、システム開発者として採用してくれる会社などあるのであろうか?

素直に辞令を受けて、単身赴任で寂しい生活を選ぶべきだろうか?その他いろんな考えが頭を巡りました。

その時の私は、すぐに社外の信頼・尊敬している方に相談して、自分が納得する『辞めます』という回答をもって、会社との決別の意思を固めた時期のお話です。

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会社に決別する決心をした翌日。

残業時間になって部署のほとんどの人間は帰っており、やらねばならぬ山積する開発作業をこなすために遅くまで残業をしていた三人衆、年配の男性Aさん、 後輩男性Bくんと自分だけ。

会社の人事情報としては、基本的に直前まで隠すことが暗黙の文化になっていたのですが、迷惑を掛けてしまうことだったので、良心の呵責に耐えられずに二人に向けて「実は…」と打ち明けました。

仕事状況としては、年度末に向かって大変な状況になってきていたにも関わらず、自分が離脱する選択をしようとしていること。

また、上司から言われたこともすべて包み隠さずに伝えたのです。

当時のBくんはかなり動揺していたのが見て取れました。その後で自分に降り掛かるプレッシャーがあったのだと思います。

Aさんは、時期は気にせず自分のタイミングで、と言ってくれました。(本当にありがたい言葉でした…)

最後は、二人とも『聞かなかったことにするから』と言ってくれて、ありがたい話ながら申し訳なくて申し訳なくて…

その会話の中で、出て来た言葉が、

会社は複雑な生き物ですね…

だったのです。

【今、思うこと】

会社は「法人」と言われるだけあって、個人ではないのですが、「人」として扱われるものです。

個人ほど単純なものではなく、内部の力関係や権力、対立関係のバランス、新しく入ってきたり出て行ったりする社員で、ガラリと変わる可能性を秘めています。

思ったようにならないのは当たり前ながらも、とても複雑な生き物なんだな…と心の底から思ったのでした。

では、また気にいっていただけたら、どうぞお越しになってください。

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