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今週のニュージーランドの新聞記事より- 今度はCivil Aviation Authority が批判の的に

また週末ですね。
1週間が経つのが早い。
(と言いつつ、月火水の辺りは、時間が経つのは遅いな、と思うのですが。笑)

今日の記事は、
Civil Aviation Authority(CAA)という、日本で言えば、国土交通省の航空局のような位置にある、ニュージーランドの行政機関に関するニュースです。

CAAは、ニュージーランドの航空業界に関する安全やその他の規則を決めたり、監視したりしています。

以前にニュージーランドの警察で、警察の中で高い地位にいる人が、周りの人に怒鳴ったりして、その権威を使って周りをコントロールしている事に関して、内部からの告発があり、問題になった記事を取り上げました。

今度は、CAAの内部告発でした。

CAAと言えば、またもや私の夫が最近まで働いていた職場です。笑

ニュースの中で言われている事は、関係者なら長年周知の事実だそうです。

ニュース内では、2つの問題が取り上げられています。

1つは、CAAが機関として如何に上手く働いていないか。
もう一つはCAAが、航空会社や他の関係会社に何かの問題があると「処罰をする」という方法で対処する事。
(ただ、原因としては、CAAの中で地位が高い人の能力や機関の運営の仕方によるものなので、結局は1つの問題ではあるのですが。)

1つ目の問題に関しては、
権力のある人は、実際には航空業界に関する知識はあまりなく
知識のある私の夫のような下っ端の人間が意見を言っても、レポートを書いても
ほとんど無視される。

(多分これも、日本でも「あるある」の事ですよね。)

もう一つはCAAが、航空会社や他の関係会社などに関して、
何かの問題があると「処罰をする」という方法で対処する事。

本来なら何か問題があった場合、システムのどの部分が上手く行かなかったかを見つけ出し、そこを改善して同じ問題が起こらないようにする、と言うスタンスを取るべきなのですが、
そうではなく「処罰される」ので、それを恐れ、コミュニケーションがオープンでなかったり、「処罰された会社」や「飛ぶ許可がなくなった飛行機」が、また飛ぶ許可を出して貰えるまで非常に時間がかかる、と言うような状況になりました。

まあ、「処罰」といえば、多分日本の方が厳しそうなのですが、実際どうなのでしょうか。

私の働く医療業界では、日本では何かがあると医師が刑事責任を負われて
逮捕され、警察に聞き取りされ、留置所に入れられるというのを
時々インターネットで見ます。

例えば、患者さんが「何か被害を受けた」と言っただけで、警察が家までやってきて拘束されるという事があり得るわけです。

その点ニュージーランドでは、余程、故意に患者さんの権利を侵害するする重大な事を犯さない限り、患者さんの言い立てだけで即拘束される事はないです。

とは言え、患者さんがすごく理不尽なことで文句を言っても、医師はとりあえず謝るしかない。政府や公の機関は、患者さんの味方。
医師をある程度守ってくれるのは、保険会社だけです。笑

ニュース記事に戻ると
ここで言われている「toxic culture」は、ずっと昔から続いているもので
それがわかっているのに、いつまでたっても変わらない、と言う
摩訶不思議な人間の世界の1部です。

それでも、100年や200年前よりは改善しているのかな?

とてもクリーンなイメージがある北欧の国なんかは、どんな感じなのでしょうね。
ご存知の方がいらっしゃったら、教えていただきたいです。

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