「ホスト時代ヤバい奴に指名された話」


どうも、RMUの野田真先です

今回は私のホスト時代の話になります


私は昔々あるところのホストクラブで

どんぶらこどんぶらこと
毎日、毎日、働いていたのですが

お酒が飲みたくないので
いつも水ばかり飲んでいました

雨の日も晴れの日も水を飲んでいました

そんなある日のことです

私のことを指名してくれた
とある女の子がいました

初めてあった時

「あれ、お酒飲めないの?」

と聞かれ

「いつもノンアルだよ~」と返すと

「そっか、、」と

残念そうな顔をしていました
きっと一緒に飲みたかったのでしょう

その日、この子は

そんなに飲んでいないはずなのに
酔って帰っていきました

たぶん飲めない人より
飲める人がよかったんだろうなぁ

きっともうこないだろう
なんてことを思っていたのですが

その後も
何度も会いに来てくれていました

しかし、回を増すごとにその子は
お酒が弱いのにもかかわらず

どんどんお酒を頼む量が増えていき
毎回ベロベロで帰っていました

「あんまり飲みすぎると
次の日辛いからほどほどにしな?」と

声は何度もかけましたが

「飲みたいから飲ませて」と

聞く耳をもちませんでした

酒に逃げたくなるほど
嫌なことがあったのだろうかと

特に誰かの迷惑になるほどの
酔い方ではなかったので

あまり強くは止めませんでした


そんなある日のことです


別の指名の子の卓にいた私は
慌てた後輩から呼び出されました

何事かとその子の卓へ行くと
ついに卓で吐いてしまいました

内心私は

「だから止めたのに、、、」

と思いながらも
後輩と卓を掃除していると

その子はすぐにトイレに駆け込みました

トイレにこもってすこし時間が経った後

下を向きトイレからでてきたその子は

「お会計」とだけ言い

その後なにも話してくれませんでした

お会計を終えて
足早に店をでるその子を見送った後


「全然気にしてないから大丈夫だよ
ちゃんと水飲んでゆっくり寝てね」と

すぐにラインを送りました

その後すぐに店内に戻った私は
その子と一緒に飲んでいた後輩ホストに

吐くくらいまで飲ませる前に
ちゃんと水を飲ませるなり俺を呼ぶなり
何か対象できただろうと注意しました

すると後輩から
想像もしなかった言葉が伝えられました













「本当にすみません、、、
ただあの子、先輩が飲めないからって
先輩の売り上げを上げる為に
私が2人分飲むんだって笑顔で話してて
止めるに止められませんでした、、」








私は胸が締め付けられる思いでした


そんなことにも気付かず毎回

「嫌なことあったのかなぁ」
「弱いのにそんなに飲むなよ、、」
「お酒好きだなぁ」


なんてことしか
思っていもなかったからです

売り上げを上げるために
この子に対して何かをお願いすることを
私がしていなかったから


この子は自分なりの方法で
私の売り上げに貢献してあげたいと
そう思ったんだと思います

お酒が強くもないのに
毎回ベロベロになるまで飲んで
挙げ句の果てには卓で吐くにまで至って

相当しんどかっただろうし
相当恥ずかしい思いをしただろうなと

いままで気付きもしなかった
そんな自分がすごく情けなく思いました

感謝と気付けなかったことを謝ろと
ラインを開くとその子から

「迷惑をかけて本当にすみません
恥ずかしくて2度とお店には行けません」

とだけ送られてきていました

私はすぐに

迷惑なんて全く思ってないこと
自分の為に無理して飲んでくれてたことに
気付けなくて申し訳なかったこと

電話でもラインでもいいから
もう一度ちゃんと話したいと思ってることをラインで伝えました

しかしそのラインが
既読になることはありませんでした。


もっと早く
その子の気持ちに気付けてれば

恥ずかしい思いをさせることも
無理してお酒を飲ませることもなかったのに

そう思った時にはもう遅かったです

なんの見返りも求めずに
私のために頑張ってくれたのに

迷惑をかけたからと
2度と行かない選択をとってしまった

ヤバいくらい優しい女の子に
指名された昔々の話でした


人間には会話という
お互いの事を深く知るための
優れた伝達方法があるので

皆さんも後悔する前に
しっかりとコミュニケーションを
とってくださいねというお話でした

こんなnoteを書いた私と
コミュニケーションをとってもいいよ
という優しい方はこちらでお待ちしています

7月1日 飯田橋bar watchさん

7月18日 池袋bar スパナさん

7月26日 赤坂bar Spicaさん

8月6日 小岩bar ROADさん

8月31日 新橋bar フルフラッシュさん

なんの話?






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