限界バトル学校

バトルするのに理由はいらない。それがこの学校、限界バトル学校。

しかし何の力もない学生がいきなりバトル状態になってもまともに戦えるはずがない。なのでまず入学と同時に属性検査、通称Zテストが行われる。

このテストでは各々のバトルスキルの属性を確認できる。たとえば火の属性があれば焔のチカラでバトルに臨める。また属性の他に適正を測る実技テストもあり、それで得意な武器、使用可能な武器がすぐに判明する。どの武器も適性がなかっても安心してほしい。その場合はだいたい魔法適性がある。魔法適性にもさらに攻撃系、補助系、回復系など多岐に渡って自分の適性が査定される。

そうやって適性のすべてを組み合わせると数えきれないほどの違ったチカラの種類がある。それらをぶつけ合ってバトルを繰り広げる学校だ。


何も生徒同士ばかりがバトルするわけではない。むしろ生徒同士のバトルは模擬バトルであって、本気でバトルするわけではない。いわば寸止めバトルとでも言おうか。一つの大きな目標に対して班という名のチームを作り立ち向かうバトルもある。その場合チーム内の各チカラを理解して特性を活かし、弱点を補いあわなければ強大な敵には勝てない。

各戦場では、いやバトルフィールドと呼ぼうか。各バトルフィールドではその場その場のルールがあり、それに乗っ取ってバトルしなければならない。制限されたルールの中のバトルはさながら頭脳戦にもなる。しっかりと作戦を練らないといけない。そのためにはバトルの授業をきちんと受けていないといけない。


バトルの授業は各カテゴリにわかれているのでわかりやすい。緻密な計算術を用いる座学や、ルーン語や古代語といった多言語を学ぶ場合もある。体術を磨く実技の授業もあり、水中や砂上でのバトルを想定したシミュレーションも適時行われる。他には実際に火を操り魔法の特性を学んだり、元素といったこの世の成り立ちを学んだり、星の動きから占星術を学んだりと多種多様だ。

バトルの戦績はその次に備えるバトル学校へのランクに関わってくる。戦績優秀な生徒はよりスパルタンなバトル学校へ進学することになる。しかし、戦績だけがすべてじゃない。戦績は悪いが、補助魔法は一級品だという場合なら補助魔法専門のバトル学校に進学することができる。各々のチカラを伸ばす方向に進学することができる。もちろんチカラに自信のあるものはいきなりオープンワールドに出ることもある。

バトル学校では卒業年に遠征バトルも控えている。全く別のバトルフィールドでバトル修学することでより幅広いバトルの方法を学ぶことになる。


そうやってバトルを通して友情を育み、喜びや楽しみ、怒りや悔しさやも体験し、卒業後訪れる真のバトルに備えるのがこの限界バトル学校。


#こんな学校あったらいいな

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