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介護と疾患でゲームオーバー寸前の43歳の僕が、起業を選んだわけ。

まさかの「ゲームオーバー寸前」からの再スタート。

43歳で介護と精神疾患と職を再び失うというトリプルパンチを食らって、HPはほぼゼロ。日中は高齢の母親のお世話に追われ、夜になると自分の心と体が悲鳴を上げる。

寝たきりではないが、長く目を離すことはできない状態。誰にも相談もできず、というかこれは自分の問題。誰かに何かできるわけでもなく。

やらなければいけないことがある。生活するために稼ぐっていうこと。僕には、まだ残された選択肢があった。それは「起業」。

正社員としての再就職なんて、絶望的に無理。メンタルが崩壊寸前の僕が定時に会社へ行って働くのは、それだけでもかなりの難易度。でも、だからといって何もしないわけにはいかず、何とかして収入を得る方法を見つけなければならなかった。

消去法で個人事業主としての道を選ぶことになる。

事業を始めるということにすれば、失業手当の早期回収、いわゆる再就職手当をもらえる。(詳しくはハローワークに聞いてみてください)僅かながら蓄えがある間に、早期に起業して生活できるお金を作るしかない。

時間は限られているし、母の介護の合間に仕事をするという制約もある。「ハードモード」だが、他に選択肢がない以上、これが僕の新たなミッションになった。

当時の僕をステータス表記してみると、こんな感じだ。

性別:男
職業:経営者
年齢:43
レベル:3 HP:3/150
スキル:営業(比較的できる)、事務(早いがミス多い)、筋トレ(普通よりはできる)、極集中
制約:メンタル崩壊しやすい、マネジメントNG、日中勤務時間に一定制限あり、極集中発動すると、大体明け方になるまで寝れない
介護:母親のサポート(中程度)

ゲームオーバーを回避するための戦い

介護の合間を縫って仕事を進める日々。母を見守りながら、夜になれば自分の机に向かって起業準備と手続きと、こっそり知り合いに回してもらった仕事に取り組む。体はボロボロだったけど、それでもこのミッションをクリアしなければ、僕たちの生活は終わってしまう。昼間の活動が制限されている以上、僕は夜中の「極集中モード」で仕事を進めるしかなかった。

でも今だから思う。母の介護があったからこそ、在宅でできる仕事を選び、個人事業主としての道を選んだ。これが僕の新しいキャリアの始まりだった。

そして、この経験が僕を強くし、後に経営者としての力を育むことにつながっていった気がする。まあ、病む手前でよく踏みとどまったと今考えても思う。

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