【旅行】倉敷へ

2021年11月10日 08:50

尾道の旅館で目が覚める。

食堂に行くと、朝飯が出されている。
旅館の人がカメラのレンズキャップを持ってきて、『お客さんのですか』と聞いてくるから、『違う』と答える。
あとから他の人が来て、キャップはその人のものであったらしい。
九時過ぎに宿を出ようとすると、フロントで先に出る客が旅館の人と話し込んでいて、部屋で待つ。
尾道の駅に戻り、青春18切符を使わずに山陽本線で倉敷へ行く。

大橋家住宅

大橋住宅という昔の豪商の家を保存してある資料館に行く。

屋敷からじかに通ずる土蔵など、珍しいものがある。
他に見物する者はいない。

書斎に坐ると、開け放たれた障子や襖をとおって通り抜ける風が風鈴を揺らし、音を奏でる。
目にも耳にも涼しい。
ふと、もしかしたら、今の人たちはエアコンの音のほうが涼しく感じるのかもしれないな、と思った。

誰も来ないから、一時間も過ごして、付設の資料館へ。

林源十郎商店

出て、林源十郎商店へ行って市内を眺める。

ホテルへ向かう。
ここは、倉敷の紡績工場を改装したホテルであり、壁は古いレンガに蔦が絡まっている。

倉敷アイビースクエア

ホテル併設の資料館へ行く。

荷物を置いて、部屋のシャワーをあびるが、個々のシャワーは手で持つシャワーと天井に着いているシャワーと両方あり、手で持つ方から出そうとして、蛇口をひねると、上から出てきた。

倉敷市芸文館にいくが、ここはどうやら市民ホールであるらしく、入らずに美観地区を歩く。

大原美術館へ行くが、閉まっている。
暑さがかなわなくなってきたから、隣の『エルグレコ』なる喫茶店に名前にひかれて入る。

店は昔ながらの喫茶店という雰囲気を出している。
アイスティーを飲んで一息ついてから出た。

倉敷民藝館

民芸館を見る。

倉敷考古館

倉敷考古館という古代吉備から資料を展示している博物館へ行く。

古い家の土蔵を利用しながら、昭和32年に、土蔵の北側に鉄筋コンクリート三階建ての建物を作ったそうである。

鉄筋造りの家のほうは、かなり自由に作れたらしく、土蔵風でありながら、外から見るとね屋根とアーチ形の天井の間が空いているように見えて面白い。
土器や青銅器などをみて、四階まで上がると、真ん中に会議用のテーブルがあったり、工作道具が置いてあったり、ホワイトボードには付箋が張り付けられていたりした。
それらの隙間からのぞくと、南米ペルーの資料が置いてあり、興味深い。

降りてゆくと、博物館の人が上がってきて、片づけをしていなかったことを伝えてきて、すぐに片づけるというから、自分は十分見た旨を伝えたのであるが、それでも見てくれということで、再び上がった。
聞くと、先ほどまで、大学生が博物館実習に来ていて、展示に関するアイデアなどを出し合っていたとのこと。
話の流れで、博物館実習についていろいろな話を伺えて、自分にはむしろその方が興味深く、小一時間ほど話し込んでしまった。