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民俗学漫談

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民俗学についてのお話をまとめています。
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2023年11月の記事一覧

【民俗学漫談】龍

龍の成り立ち龍は、中国の文化では神聖なものとされ、前漢から清に至るまで、皇帝のシンボルでした。 龍はその啼き声によって雷雲や嵐を呼び起こし、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われております。 姿としては、口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の一枚だけ逆さについた鱗である逆鱗(げきりん)があり、顎下に宝珠を持っていると言われます。 秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われます。 架空の動物ですが、では、いつ頃から中国の文化に登場したのでしょうか。 絵よ

【民俗学漫談】うなっぽ

鰻の特性江戸の三味、と言えば、蕎麦に鮨に天ぷらですが、鰻も江戸っ子の好物でして、今回は、鰻について漫談をいたします。 鰻もまた不思議な生き物でして、鰓も鱗もある立派な魚類なんですが、なんだかぬめぬめしていて鱗(うろこ)はどこだってことですよね。 鰻の鱗なんですが、小さな鱗が皮膚の下に隠れています。 鰻というものは大変古い生き物で、だからこそ栄養があるのですけれども、古い種は鱗が細かくなっていたり、隠れていたりします。 鰻はまた回遊する生き物でして、例えば、ニホンウナギ

【民俗学漫談】ねっこにゃ!

飼い猫の始まり猫が人類と暮らし始めたのはいつ頃からでしょうか。 約9500年前のキプロス島の遺跡から、今の飼われているような猫(イエネコ)の痕跡が見つかっていますから、1万年前くらい、新石器時代には飼われていたようです。 キプロス島には、野生のネコ科の動物はいなかったことから、人類が持ち込んだものとされています。 中国でも五千年以上前の遺跡から猫が人類と暮らしていた痕跡が発見されています。 新石器時代には、狩猟(しゅりょう)とともに、農耕が行われ始めました。 農耕の始ま

【民俗学漫談】ネットストーカー

ストーカーの異常心理しかし、ストーカーと言うものは、どうして不毛な虚しい行為をしてしまうのでしょうか。 ストーカーは自分のことを被害者だと思っています。 自分は悪くない、何も悪いことはしていない、自分は好意的に接していたのに、なぜ連絡をくれないのか、会ってくれないのか、おかしいのは相手の方だ、と思い違いをしているのです。 何なら、自分が正義だし、自分こそが相手を幸せにしてやれるのに、とさえ思い込んでいるのです。 この時点で、すでに我を忘れて、相手のことも考えられなくなって