見出し画像

NOCRY PRINTING②

シンプルアクツでの修行談の詳細はいずれ書きます

知ったことの一つは、田舎でも設備と仕事があれば場所は、都会でなくてもできる業種だということ
逆に都心では、家賃の分、数をこなさないといけなかったり、人数を抱えてやらなければ多分無理だろうと
製造業は、そもそも都会でやるものではないですしね

シンプルアクツで、いろはを教わっているうちに、これを仕事にする人生、座ってばかりじゃなく、身体も使える。あれ?いいんじゃない?
となったわけです。

次第に真剣になって、夢中になって、もっとシルクスクリーンのことが知りたいと思うようになりました。
好奇心爆発です

インスタで、海外のスクリーン印刷屋のページをずっとみてました。

多分その時期、世界で一番見てたんじゃないか、位
おかげで、おすすめ投稿は、印刷資材や、プリント過程、プリント製品しか出てこなくなりました
うまいことできてますね


空いた時間は、トイレでも移動中でも風呂でもデート中でもずっとみてました
これどうなってんの?
これどうやってんの?
これやりたい!
これ難しそう〜!
極端な性格で、苦労することもありますが、一旦好奇心が向けば止まらないんですねー


シルク印刷には、大きくわけて2種類あります

・水性インクを使用する、水性プリント
・油性インクを使用する、油性プリント

Tシャツなどの衣類、綿やポリエステルなどのドライTシャツなど、
その辺は水性でできます。

仕上がりの質感は、一番ベーシックな、水性ラバーインクを使えば、名前の通り、ゴムっぽい感じですね

染み込みインクというのを使用すれば、生地に染み込むので、厚みが出ない分、着心地が柔らかい、という感じです

ですが、衣類であっても、コーチジャケットのような、ナイロン生地などには不向きです。
インクが生地に定着せず、はじいてしまうので、剥がれてしまいます

それを回避するのが、油性プリント

他にもありますが、プラスチゾルインクというものが一般的です
塩化ビニル樹脂粉末と可塑剤・安定剤・顔料などを混合したペースト状の液体、だそうです
今調べました

プラスチゾルインクは、熱を加えなければ乾燥しません
ずっと液体のまま
ずっとです

なので、今日の作業は終わり、次は来週、となっても
そのまま版を洗浄しなくても置いておけます

高熱処理によって硬化するので、
たとえば、手や服にインクがついた場合、乾かないので、
そのまま恋人の頬に手を添えたり、ペットを撫でたりしたら大変なことになるわけです

ですが、版の目詰まりがおこりにくく、プリントする側から言えば
扱いやすかったりします
水性インクは、文字通り水分が抜ければ勝手に乾くので、プリント中にインクの粘度はどんどん固くなっていきます

網目からインクを落とす、シルク印刷では、シビアな問題なわけです

極端に細かいデザインなどでは、一枚刷るだけで、メッシュが詰まることもあります
技術でカバーしたり、メッシュの細かさを変えたり、インクの粘度を調整したり、回避は可能です
向き不向きが、あるということです

さて、自分はどっちをメインにやっていくのか、を考えた時、
水性インクは、水で処理できるけど
油性は、シンナーなどの溶剤で処理しないといけない
その為、匂いの問題もあって、狭いアパートの一室などでは、近隣の問題もあって難しい

よし、水性で。

で、今もNOCRYは水性プリントが9割でやっています。

日本では、水性がメインですかね
海外は、プラスチゾルがメインです

海外のバンドTシャツなど、質感かためのあの感じは、油性プリントです

技術的な話になってしまいましたが、
シルクスクリーン印刷といっても、大まかに違いがあるということです


年が明けて、2023年になりました。
奈良県にアトリエを移して、約一年経ちました

NOCRYが大阪でやっていた頃のお客さんが、今でも発注してくれることは有り難く感謝しきれないですね

いくら場所は都心でなくてもいいとはいえ、
シルク印刷をやっている人や会社はいくらでもあるわけで、
それでもうちに、頼んでくれるのはやりがいの一つです

いつもありがとうございます。

離れてしまったお客さんのほうが多いですが、それは覚悟の上でしたし、
自分が逆の立場であっても理解できます

奈良にも他にシルク印刷屋はありますが、
NOCRYに頼んでもらえるように今年もプリントしていきます。
今後とも何卒ご贔屓によろしくお願い致します。


今年の年末年始は、それらしいこと何もしなかったです
オールザッツ漫才も見れなかったなー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?