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NoCodeと考える未来

もうエンジニア必要なくね???

NoCodeの凄さからか、上のような声もちらほら聞くようになりました

NoCodeは実際、どのようなことまでできるのか、そしてどんな未来を見せてくれるのか
今回はNoCodeの力とその未来について考えてみました!!

NoCodeの力

NoCodeは素晴らしい力を持っています
HP(ホームページ)やLP(ランディングページ)なら、ほぼどんなサイトでも作成することができます
webサービスやアプリであっても、大半のものは作れるでしょう

日本のNoCodeサービスであるSTUDIOさんが制作事例を公開しているので、是非ご覧ください

エンジニアでなくてもこのような素晴らしいサイトを作れるような時代になりました

NoCodeがもたらした力はかなり大きくて、アイデアを形にするという作業が格段に早くなりました

ビジネス的に言うと、MVP(Minimum Viable Product : 実用最小限の製品)を爆速で開発することができるようになりました

いったんLPを作成し、web上に公開してみる

ユーザーの反応を見て、需要があるか確認

需要があればサービスの開発をし、なければLPを削除

新しいLPを作成し、公開する
ということや

数千万もの大金と時間をかけてwebサービスを作成したはいいものの、ユーザーのニーズを取り間違えていて作り直すことになった
といった損失を最小限に抑えることも可能になりました

NoCodeは時間とお金をあまりかけることができない、新規事業のときにこそ、その輝きを放つものだと思います

NoCodeも将来的にはWordPressと同じような立ち位置になると思うけどな

こちらは、友人のエンジニアと話した際に言われた言葉です

この言葉を咀嚼する前に、まずWordPressとは何者なのかについて簡単に説明したいと思います

WordPressは、世界で一番使われているサイト構築サービスです
主な用途としては、ブログやメディアサイトの作成に用いられています
公式サイトによると、「ウェブの38% が WordPress で構築されています。」とあり、そのシェアの大きさが伺えます

前回の記事でも軽くWordPressに関して触れましたが、WordPressのすごさはエンジニアがコードを記述する量を大幅に削減したことにあります

一度作ったらおしまいのサイトならまだしも、ブログサービスとなると多くの機能が必要になります

「記事エディタ」「記事管理」「カテゴリー分け」といった記事に直接関係する機能から、「テーマ管理」「ユーザー管理」などを備え、「プラグイン」によって自分のサイトに欲しい機能をどんどん追加することが可能になりました

特にプラグインの力は素晴らしく、誰かが作った機能を誰でも簡単に自分のサイトに組み込むことができました

上記の機能を持ったサービスを作るとなると、おそらくメディア制作の単価は今の10倍ほどになっていたでしょう

WordPressはこのような力を持っているサービスです

NoCodeサービスがWordPressと同じとは、どういう意味でしょうか

その答えは簡単で、NoCodeはすべてのエンジニアから職を奪うものでもなんでもなく、ただの1ツールにすぎない
と言うことです

先程、上の方でウェブの38% が WordPress で構築されていると書きました
裏を返せば、62%のサイトはWordPressではないことになります

WordPressは全てを食い尽くしているわけではなくて、複数ある手段の1つにすぎません

サイト制作に関するサービスだと、
WordPress・Wix・JIMDO・STUDIO・webflow・ペライチなどなどのかなり多くのサービスが存在しています
NoCodeツールはあくまでもその選択肢の一つにすぎないと言うことです

実際、5年前くらいまではWordPressがかなり力を持っていました
なぜかというと、当時はメディアがめちゃくちゃ流行ったからです

webメディアを制作して、PVを上げまくり、広告収入を得る
そのようなモデルが大量に発生したため、簡単にメディアやブログを構築できるWordPressの価値はかなり高くありました

しかし、今はそうでもありません

SNSが力を持ったことや、人の行動が能動的なもの(検索)から受動的なもの(リコメンド、タイムライン)に移行してきているからです
メディアを用意する場合でも、InstagramやTwitter、YouTubeなどのSNSサービス・動画配信サービスに比重が寄りつつあるので、ブログ・メディアがすぐに作れるWordPressの価値は下がってきました

すべてのツールには終わりがあります
NoCodeサービスも同じで、時代の流れで必要となる技術やサービスが変わるので、エンジニアの職が失われることやNoCodeがすべてのサービスを作るということは起こり得ないだろうと言うのが結論です

未来の姿

そうは言っても、NoCodeが見せてくれる未来には胸が躍るものがあります

今までは専門職であったサイト制作やwebサービス・アプリ開発が誰でも行えるようになりました

こんなサービスを作りたい!と思えば、Twitterでエンジニアにひたすら声をかけたり、自分で一からプログラミングを学習することなく、思ったその時に作ることができます

NoCodeがもたらしたこの功績は素晴らしいものです

今までは多くの時間を開発にとられていましたが、これからはその時間を顧客と話す時間に当てたり、サービスアイデアを磨くことに当てることができます

顧客にとって本当に価値があるサービスが増えれば増えるほど、世の中はより良くなっていきます
NoCodeはそのような未来へと近づけてくれる素晴らしい存在なのではないかと思います

この記事を見ているエンジニアの方がいれば、一度NoCodeを使ってみるのもいいかもしれません
僕もよくあるんですが、コードを書いている間は仕事をしている気分になります
何かを生み出している気分になります
でもそれは幻想です
本当に価値を産み出そうと思ったら、顧客の声をどれほど聞くかに限ります
とあるP&Gのマーケッターの方は「玄関を見たらその家がどの洗剤を使っているのかがわかる」というくらい顧客のことを理解していました
NoCodeは、あまりにも簡単に作れてしまいます
簡単だからこそ、顧客と話す時間が必然的に多くなります
真に価値のあるサービスを生み出すため、NoCodeでの開発をしてみることをお勧めします

未来にはどのようなNoCodeサービスが出てくるのでしょうか
だれでもARアプリやVRアプリが作れるようなNoCodeアプリも出てくるかもしれません
もしかしたら、現実世界から仮想世界へと生活の比重が傾き、webサイトやアプリの需要がなくなるかもしれませんが、そのときは仮想世界での広告が誰でも作成できるNoCodeなども出てくるでしょう笑

NoCodeはその姿形を変え、未来でも存分にその活躍の場を広げていくだろうと思います!!
今から楽しみですね!!!

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