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日記|口癖

誰しも口癖はあると思う。
よく耳にするのが「えー」とか「あー」とか、話している途中言葉につまって出る言葉。
一度気にすると、もうその言葉がどんどん耳に入ってきて気になったりする。

今職場で「それぞれが持っている口癖を聞いて楽しむ」という遊びをしている。わたし1人で。

ある人は「あっ!」というのが口癖。とくに電話口で多用される。
相手の言葉をちゃんと受け取ったことを大袈裟に表現する、「あっ、そうなんですかー!」という使い方ならまだわかるんだけど、この方は独特な使い方…というか何にでも使う。
個々で聞くと一見ふつうに感じるけど、終始「あっ!」を使うので最初から最後まで聞いていると可笑しくなってくる。相槌がわりに使っているようだ。

ある人は「お電話おかわりしました、◯です」というのが口癖。
おかわりってなんだよ。ご飯でもおかわりしてるの?とツッコミたくなるが、本人はいたって真面目。言葉の前に「お」をつけて謙譲語として使っているつもりなんだと思う。
咄嗟に変な言葉を口走ってしまうことはあるかもしれないが、毎回必ず使うので確信を持って言っているんだろう。
先輩が訂正してあげればいいのになと周りを見渡すけれど、誰も何も言わない。まさか入ったばかりのおばさん後輩から言うわけにもいかず、毎回苦笑いしながらきいている。

口癖とは若干違うけれど、声色の差に聞き耳を立てるのも結構愉快だ。

電話に出た時や目上の人に丁寧に話す時のちょっとトーン高めで人当たりの良い声と、同僚や慣れた方と話す時のリラックスした地声。
あまり変わらない人もいれば、え?同じ人?とびっくりするくらい違う人もいる。
わたしは特に入ってきたばかりで、人の顔と名前と声を一致させようとよく耳をすませているので、敏感になっている。
さっきまでハスキーな声で話していた方が、キーンとよく通る高い声で電話に出ていて、誰が喋っているのかわからずサッと顔を確認して驚いたり。
ハイテンションに話したあと受話器を置いた直後、低い声で文句をボソッという方に至っては怖さすら感じる。周りのひとに愚痴っているのも嫌だけど、その方にいたっては完全に独り言。怖すぎる。

以前の職場で鑑賞した接遇DVDで念押しされたことを思い出した。
「接遇を必要とする仕事についているくらいだから、皆さんある程度笑顔にはなれる。だけど、その笑顔タイムが終わりスッと真顔になる瞬間が一番怖い。常に笑顔でいなさいとは言わないけれど、常に誰かに見られているという意識をもつことが大事!」
電話口って声もくぐもるし顔が見えない分、明るい声でハキハキ丁寧に話すことはすごく大事だと思う。だけど、フロアに1人でいるわけではない。
周りに他のスタッフがいて見て聞いていることも意識しなきゃだな〜と改めて実感した。


まあ、自分のことを棚にあげたら人の欠点なんていくらでも言える。
自分のことを言い出したらキリがないけれど、ひとつ言えることは滑舌悪すぎ。
さー明日は朝から表情筋と舌、口を動かす運動してからがんばろうかなー。

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