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30代後半異業種への転職活動#6

転職して7ヶ月。
仕事も増えて、職場の雰囲気も掴めてきた。
感じたことや今の考えを一度整理したいと思う。


メリット

仕事内容

前職ではすべきことが多くいつも心にも時間にも余裕がなかった。
いつも気が張ってピリピリして、毎晩寝る前に相手に優しくできなかったと後悔する毎日だった。
新しい職場は所属する人数が多く、仕事も細かく分担されている。
アレもコレも全部しなきゃいけない!という以前では当たり前だった概念がなくなった。
単純に仕事量が減って負担が少なくなり、ひとつひとつ確実に丁寧にできるので、心の余裕ができた。
なにより、事務仕事を淡々とこなすことが苦でない私にとって職種を変更したのは良かった。

残業

今の職場では残業はほぼない。月に一度、所属する部署の会議に参加する時や連休前に書類を片付けておきたい時のみ。
平均すると月に3時間。前職では月80~90時間が当たり前だったので、信じられない差。
私自身は一般事務なので残業しづらい面もあるが、所属する部署全体でも「残業30時間以内を目標としましょう」といっているので、以前と比べるとやはり職場での意識が違うなと感じる。

人間関係(部署内)

部署内の人数が多いので、最初は名前と顔を覚えることに苦労した。
そして誰と誰がどういった関係なのか把握するためによく人間観察していた。年齢だけでは先輩後輩がわからないし、プライベートな話をしていても「社交辞令のプライベートトーク」か「ガチのプレイベートトーク」か見極めることが必要だった。
今では部署内の関係性はなんとなく把握できていて、これが業務効率をあげることに役立っている。

そもそも、私個人が人間関係を深くしたい人ではないので、大人数の方が気持ちがかなり楽になった。
ある程度のプライベートな話はするけれど、前職のように根掘り葉掘り情報を引き出そうとする方はいないので(前職にいた人が酷すぎたんだけど)、楽しくコミュニケーションを取れている。

人間関係(上司)

また上司との関係性も以前とかなり変わった。
前職では「経営者=上司」
思い通りにいかないと周りを罵倒してメンタルを攻撃。
上司自身がタフだったため、長時間労働が当たり前。
駒として扱われて心も体もボロボロだった。
(今考えると、上司自身が経営者としての器ではなかったことはもちろん、経営も現場もまわさないといけない日々に余裕がなく、また家族や友人の意見も聞き入れずに変われなかった可哀想な人だったんだなと思える。)

そういったことが当たり前の世界にいたので、パワハラ、モラハラに対する役職者への講習が定期的にあったり、相談窓口があることに感心した。
そのせいか役職者が部下を指導する時や様子を確認する時も威圧感が全くない。人にもよるけれど、上司へ意見をすんなり伝えられる人もいて、全然雰囲気が違うなと感じる。

人間関係(他部署)

そもそも就業人数が多すぎて、知らない人だらけ。
直接関わりはないにしろ顔見知りになる人もいるが、関わっているが内線で済むためほとんど顔をあわせる機会がない人も多い。すれ違ってもスタッフなのかお客様なのかわからないことも多々有る(服装でこの部署の人かな?と判断できる程度)。
知らないひとでも同じ職場なんだから、朝なら「おはようございます」夜なら「お疲れ様です」が当たり前だと思っていたが、知らんぷりする人が意外と多いことには驚いた。
2割の人は自分から挨拶する、5割の人が言おうか迷って自分からは言わないが言われたら挨拶する、3割が挨拶する気がない。
ちなみに私は誰彼構わず挨拶する。
笑顔で声を出すと気持ちいいからという理由をつけ、相手の反応は気にしないことにした。
(時々答えた声に「周りに人がいるし、言われたら言わなきゃいけないじゃん。めんどくさ」と滲み出た人がいるが、ごめんねオバちゃんだから許してよーんと開き直っている)


デメリット

仕事内容

仕事が細かく分担され、最初から終わりまで複数人が関わっているため、仕事の理解が薄まりそうだと感じた。
1〜10までの分類され4の工程しかしていないと、この仕事が結果なんの為になるのかイマイチ判りづらい。そうなってくると流れ作業のように言われたことをするだけになってしまう。
実際、指導してくださっている先輩に質問しても「こう教えられたので」「どうなんですかね」と答えにならない言葉しか帰ってこないことが多々あった。
(これは先輩自身が、仕事に対する意欲がない方なのも原因のひとつ)
理解していないとイレギュラーな対応をとる時に判断できない。
そしてやる気のない人間はどんどん無責任になっていきそうだなーという不安が募った。

残業

プライベートの時間が大幅に長くなりありがたい反面、残業手当がつかないことへの生活の苦しさが出てきた。
以前の給与と比べると基本給の質はあまりかわらない。ただ、地域が変わったことで固定費が値上がりした上に残業代がなくなると、今までと同じ通りというわけにはいかなくなった。
今までは時間がなくてできなかったことが、今は時間があるのにお金がなくてできないという切ない状況。
(今までが金銭面に対して適当すぎたので見直すいい機会にはなった)

人間関係

単純に人数が多くなって、個人の性格を把握した上で仕事の話をすることが大変になってきた。
様々な考え方の人がいるので仕事ひとつ依頼するにしても、「要件を簡潔にまとめてサッと伝えて欲しい」人もいれば「よく理解しないと誤解が生じるかもしれないから詳細をきちんと伝えて欲しい」人もいる。
話し方ひとつとっても、のんびりしたスピードの人もいれば、とりあえず思いを伝えたい爆速の人もいる。
以前から相手に合わせて話をしていたが、これって結構大変。
関わりが少ないひとは特に難しくて、話したあとに失敗したな〜と反省することが多々有る。
特に電話口だけのやり取りだと表情が見えないので、こういう喋り方なのかムッとしているのかすら微妙…。こうやって誤解が生じていくのかなと日々感じている。

職種 ・ 職場

そもそもの話になってしまうけれど。
事務職自体は好きだけど、本当にこの職種・職場でよかったのか…と時々感じることはある。
私が所属している部署は、ほかの職種が主でそこに一般事務の私がいる。
その職種の方々しかできない業務がもっとできるように、誰でもできる業務が一般事務の私に回ってきている状態。
日々一緒に仕事をしていると、私でできることはします!回してください!という気持ちが常にあると同時に、私は誰でもできる仕事しかしてないってことかーと思う。
もちろん私自身も新しい仕事が増えている。
でも新年度で新人さんが入社してきて、私がしている業務を覚えるために新人さんがしつつ、特殊な業務も教えてもらいながら奮闘している姿をみると、私は同じところにいるの皆は日々壁を超えている様に感じる。
部署内で電話に出ても、非対応の内容が多くて「何も出来ない」様な気がしてしまう。
前職でなにもかもしていた弊害かなーとも思う反面、自分の性格的にその部署でバリバリ何かしたいんだろうなーとも思う。
自分のスキルを身につけるか、職種を変えるか、このあたりは改めて検討案件だと思っている。

今のところ

メリット、デメリットを自分なりに考察した結果、転職時に従業員の多い企業を選んだのはよかったかなと感じている。
今まで小さな企業でしか働いてこなかったので、当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなかったり、今までになかったプレイベート時間をたくさん取れる働き方を経験できた。
収入が減ったことで金銭面について見直して、自分なりに改善もできているのでよかった。

これは私の個人的な考え方だけど、1年以内ではその業界・企業のことはわからないと思っているので、今後も今の職場で働きながら日々考えをアップデートして今後どうするか考えていきたいと思っている。
「動くのが面倒」だという自分の性格も考慮して、客観的に仕事を考察、転職を視野にいれて動かなければ。
(実際7ヶ月で辞めた人数、入った人数ともに人の入れ替わりは多いし)



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