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デッキビルドのすゝめ
こんにちは、こんばんは
™のちです。
↑これ反響がありすぎて正直ビビりました。
感想はできるだけ見させてもらってます。「いい記事だった」と書いていただけるだけですごい励みになります。ありがとうございます。
感想を色々見させてもらったり、ここ数日実際に初心者の友人たちに遊戯王を教えたりして感じたのは
「本当は自分の好きなテーマでデッキを組んでやってみたいんだけど、知り合いの遊戯王やってる人に聞くといわゆる環境デッキを進められるし、そもそも一人でデッキ作れないしマイナーテーマ過ぎて情報が古くて参考にできるものが無いからおとなしくネットから拾ってきた環境デッキでやりながらルール覚える感じでマスターデュエル遊んでます…」的な人が多いなと感じました。
なので今回は自分一人でデッキを作れるようになるように、1からデッキの作り方を解説します。
デッキビルドはそれだけで何日も溶けちゃうくらい楽しいので是非ここで基礎を学んでできるようになってくれると嬉しいです!
正直環境デッキの動かし方、使い方なんかは僕よりもっと遊戯王上手な人がいるのでその人たちに任せて書きたいことをのんびり書いていきます笑
1.情報に恵まれすぎた弊害
Twitterで「マスターデュエル 最強」と検索して出てきた良さそうなデッキを適当に選んでとりあえずそれで遊んでる人多いですよね。事実、ネット上に落ちているデッキリストはどれも洗礼されたものばかりで無駄がなく素晴らしいものばかりです。
確かにネットに落ちているデッキは勝てるのですが、既に完成されたリストな為、修正するところが殆どなく不完全な状態から見つかった弱点を元にデッキ構築をいじるという工程がすっ飛ばされてしまっているので採用理由と使い方は分かるけど、採用に至った経緯が分からないという状況に陥りがちです。
これは例えるならカルボナーラの作り方と材料は分かるけど、何故その太さのパスタで何故その材料を使っていて何故調理時間がそのように設定されているのかは分からないといった状態です。
この状態を抜け出さない限りは、自分で勝てるデッキを作ったり、コンボを考えたりといったことはできません。次章からこの状態を抜け出すためにはどうすればいいか、デッキをデザインするうえで重要なことについて詳しく説明していこうと思います。
2.デッキ作りは料理作り?
前章で採用理由と使い方は分かるけど、採用に至った経緯が分からない状態をカルボナーラで例えましたがこれは思いつきでカルボナーラ作りに例えた訳でもなく、僕自身デッキを作ることは料理を作ることと非常に似ていると考えています。
どういうことかというと殆どの料理は目的→材料、方法選び→試作→改良→完成といったプロセスを通ってできているからです。寒い地域では体温を高く保つための料理が発達したり、関東関西で醤油の味が変わったり地域の特色が大きく出るのも似ている部分だなと思います。
今現在デッキを自分で作れない人はクックパッドに書いてあるままに調理して料理”は”できるといった状態で、途中のプロセスを理解しない限りは自分で新しい料理を考えることはできないのです。
3.コピーデッキから何を学ぶか
なんのブログか分からなくなって来たところだと思うので、一度軌道修正して遊戯王の話に戻ります。「完成されたリストをコピーしているだけではデッキを作るための力は身につかないのは分かったけど、じゃあどうすればいいの?」について説明していきます。
デッキを作るための力とは端的に言うとデッキを観察する力です。その練習のためにも、とりあえず今自分が使っているコピーデッキで遊んでいく中でデッキ構築のエッセンスを汲み取ってみましょう。考えることは主に3つで
①デッキの勝ち筋
②ゲームプラン
③大まかな相性
の3つです。これらを考えて理解することでデッキのプロセスを逆算的に推察できるようになります。これら3つのポイントについて詳しく説明すると
①デッキの勝ち筋
具体的にどの行動を通したいのかを理解しましょう。もっと簡単に言うと”いっつも最後ゲームに勝つときこのモンスター盤面にいるな~”くらいでもOKです。
②ゲームプラン
一気に殴って勝つデッキなのか、じわじわ盤面を制圧して勝つデッキなのかを理解しましょう。デッキに「指名者」カードが沢山入っている場合は前者、強欲で金満な壺や罠カードが沢山入っている場合は後者のことが多いです。
③大まかな相性
こういう事してくるデッキに勝てないな、であったり逆にこういう事してくるデッキに対しては勝てるなみたいなことがざっくり把握できていれば大丈夫です。
これらのことが分かればデッキに入っているテーマ外カードの採用理由がぼやぼやっと見えてくると思います。
筆者の電脳堺で例を簡単に上げておくと
![無題](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70729216/picture_pc_47a7d15ba6b0a3d137b029e0765f114d.png?width=800)
赤枠で囲った16枚が電脳ネームを持たないテーマ外カードでそのうちの8枚が相手の増殖するGを止める効果を持ったカード、残りが相手の伏せを一掃できる【ハーピィの羽箒】モンスターを特殊召喚する【緊急テレポート】残りが【増殖するG】と見るからに相手の妨害というよりは自身の動きを強化するカードで構成されてますよね。
電脳堺は相手を制限するよりは自分の動きを通すこと優先しているんだ→電脳堺自体に相手にデバフをかけるような補助をしなくてもいいくらいパワーがあるんだ!
のような形でデッキコンセプトに気づければ完璧ですね。採用枚数に注目してみると頭で整理しやすいかもしれません。デッキの強み弱みを把握する力は自分でデッキを1から作る時にも非常に重要な要素になります。
4.とりあえずデッキを組む
「今自分で使ってるコピーデッキは自分なりに理解した、次は自分でデッキを作ってみたい!」と思われているそこのあなた。それではデッキを組んでみましょう。
まず最初に設定するのは目標です。「一緒に始めた友達に勝ちたい!」でも「ランク戦でプラチナ1に行きたい!」でも大丈夫です。仮想敵を想像することが大切なのでできるだけ具体的な対戦するであろうデッキのイメージを持てるような目標にしてください。
次は目的です。「このモンスターが大好きだから一番活躍させたい!」だったり「たまたま思いついたこのコンボを上手く使いたい!」みたいな感じで大丈夫です。構築の軸になるものを決定しましょう。
目標と目的が決まればとりあえずデッキを仮組してみましょう。この段階で細かい枚数を調整するのは不可能なので、とりあえずテキストを軽く読んで強そうだと思ったカードは3枚入れて、ピン差しで良さそうなカードは1枚にして、枠が余ったら適当に誘発や罠を入れてといった形でとりあえずざっくりデッキを作りましょう。
コンボ基準でデッキを作るときは、このコンボをするためにはこのカードをビ地に落としておく必要があるな→墓地肥やしカードを入れてみよう!
特定のモンスターを手札に抱える必要があるな→ドローソースを入れてみよう!
のような形でコンボ条件を整えるカードを入れてみましょう。そういったカードをあまり知らない場合は「遊戯王 墓地肥やし」みたいな感じで検索するとwikiから個人ブログから沢山出てくるのでそこから適当に選んでみましょう。カードの取捨選択も重要なスキルです。
⚠️遊戯王マスターデュエルはめちゃくちゃ親切設計なので左下の関連カードのボタンを押すとそのカードに関連した効果を持ったカードが一覧で見れます。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70730574/picture_pc_a3cbb2a6552c2697fa0c4dd45ed12987.png?width=800)
5.試合内容から反省する
次はざっくり作ったデッキで対戦をしてみましょう。多分勝率はあまり芳しくないものになると思いますがここで心が折れてはいけません。デッキを強くするための必要経費です。試合すべてに学べるポイントがあります。
すべての試合から学べる事
デッキの大まかな相性
どのようなゲームプラン(がっつり殴るorゆっくり盤面除去)をとった時がよく戦えているのか
どのカードの被りが弱いのか、複数枚ほしいカードはどれなのか
勝った試合から学べるポイント
どの動きが通って勝ったのか(デッキの勝ち筋)
負けた試合から学べるポイント
何を妨害されたから負けたのか(デッキの負け筋)
3章で得た経験を生かしてこの辺を整理してみましょう。例えば”このデッキは一気に殴って勝ってることが多いな?”→”ってことはその動きを補助するために【墓穴の指名者】なんかが必要なのか?”のように自ずとデッキに必要なカード、不必要なカードが判別できるようになってくるはずです。
このトライ&エラーを繰り返すことで、デッキは形になりどんどん洗礼されていきます。この過程はたまらなく楽しい遊戯王の醍醐味の一つです。
6.細部までこだわる
デッキがある程度形になったら細かい部分を詰めていきましょう、ここでいう細かい部分というのは最初に設定した目標を達成する為の最後の仕上げのようなものです。
目標が「友人に勝ちたい」だった場合はランク戦の環境で育てたデッキを対友人用にチューンアップしなければなりません。
例えば、友人は罠カードを多用するデッキを好まないのにエルドリッチまみれのランク戦で調整をしてしまった事で伏せ割りが大量に入ってしまっているなどは避けましょう。ガンメタしろとまでは言いませんが、意味のないカードがデッキに1枚もない状態が理想です。
細部の調整が終わればデッキ完成です。あなたが1から作ったあなたが一番上手に使えるオンリーワンのデッキができていることでしょう。
7.あとがき
今回はデッキ作成のプロセスを割と細かく解説してみました。今回は具体的なデッキ名はあまり出さずにふんわりとお話しましたが、実際に私が作成した2019年10月環境で暴れたオルフェゴールはどのように生まれたのか?という記事も過去に書いているので興味があればこちらのリンクからどうぞ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。「この記事きっかけで1からデッキ作ってみようと思いました!」という方が一人でもいらっしゃればとても嬉しいです。遊戯王は勝利至上主義的な考えがはびこっているところがあるのでどうしても楽しみ方=勝つことになりがちですが、デッキを1から自分の手で作るなどの楽しみ方もあるんやでってことが一番伝えたい僕からの思いです。
よろしければRT拡散していただければ嬉しいです。これからマスターデュエルについての情報を色々発信していくつもりなのでTwitterもよければフォローお願いします。
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