登校記念日

6時のアラームが鳴る前に
君は起きてきて、眠い目をこすり
カーペットによこたわった。
だらだらと過ごして

今日一人で初めて学校までいくことが分かっていた君は

一人で着替えの準備をして
バスと電車の定期を確認して
改札でのタッチの練習をしていたね。

時間がきて
行ってきますと緊張した感じでボソボソと呟いていたね。

見送るとき
君のちょっと自信なさげな足取りをみて
心配になって涙がでそうになったよ。

君は駅でキョロキョロしながらまっていたね。ちょっと早くついてしまったけどしっかりまっていられたね。

電車が出発してちょっとたって違う車両にあるいていった時はドキドキしたよ。

でも、ちゃんと入口近くの手すりに捕まってずっと立っていられた。

白いキャップがとなりの車両からみえて嬉しさと心配で胸が一杯になったよ

バス停ではちゃんと列にならんで
1番最後に乗車して

ドアの付近で
やっぱり降りようか、乗ろうかまよっているときにドアがしまって
出発してしまったね。

お父さんは
タクシー乗り場に大急ぎで走った
そして
君より早く降車するバス停につくことができた。

ちゃんとバスの停留所で降りられるか
先回りしてみていたよ。

君は降りる方からタッチもせずに降りたけど
とにかく、ちゃんと教えた場所で降りることができてホッとした

周りの子どもたちはお母さんと一緒に登校している子が多くて、君はみんなのことを羨ましいと思っているんじゃないか、さみしいなぁと思っているんじゃないかと心配になったよ。

歩道橋に登って
小さな君が青いランドセルをゆらしながら横断歩道を歩いてる姿をみたとき

やっぱり声をかけよう、手を繋いで一緒に行こうと
君のところまで駆け出してしまった

もう少しで君に追いつくというとき

君はとぼとぼと歩いていたけど
学校もようやく見えてきて
周りの子どもと一緒になって
君は元気に走り出した!

声をかけようと思ったけど
かけないほうがいいと決断した

それが、成長だということ
見守るということ

今日は登校記念日
一つずついろんなことができるようになってきて

いつか、君がお父さんと同じように
自分の子どもにしてあげて
頑張っていたらいいな

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