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撮影思考 vol.2

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普段何を考えながら撮影を行っているのか、撮影思考について言語化した記事をお得にまとめました。
以前運営していたメンバーシップのみで公開されていた記事を中心にマガジンとして公開しました。単品で購… もっと詳しく
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記事一覧

撮影の狙い【街歩き編】

2023年11月に開催した写真展の中で以下のような声をいただきました。 ・「どんなことを考えて撮影しているのか」 ・「普段何に注目しているのか」 ・「街を歩いている様子を見てみたい」 撮影者からすると、琴線に触れた瞬間や光景を撮るために街を歩いているだけなので、これを強く意識しながらアンテナを張って撮影しているという感覚はありません。 もしかすると写真を始めた当初はあったのかもしれませんが、今となっては全てが無意識になってしまって、特別考えていることとか、何かに注目してい

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写真の息を吹き返させる唯一の方法

このタイトルの文言を聞いて何を思い浮かべますか? おそらくレタッチを想像する方が大半かと思います。 レタッチは半分正解で半分不正解。 僕の中ではレタッチでは失敗した写真を蘇らせることはできず、一つの方法を除いては基本的にはできない認識です。 その方法とは…

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一瞬を引き寄せ、映画のような写真を撮る

映画のようなドラマチックな写真を撮りたい。 そんなこと思ったことはないでしょうか。ここ最近SNSで「映画のような写真」、「シネマチックな写真」というフレーズをよく見かけますが、映画ぽさとは果たしてなんなんでしょうかね。 「映画のような写真」の定義は人によって違います。人によっては横写真で上下に黒帯がついていれば映画ぽいと感じるし、海外の街中で撮った写真を見たら映画ぽいと感じる人もいるかもしれない。 私は日常の光景を魅力的に表現している写真を見ると、「映画っぽいなぁ」と感

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今年、何を思い何を考え桜を撮ったのか

春を迎えたかと思いきや、今となっては今年2回目の夏日を迎え、早くも初夏の予兆を感じます。そんな波に飲みこまれるようにあっという間に見頃が過ぎてしまった東京の桜。 先日、そんな今年に撮った東京の桜の写真を40枚にまとめた記事を書きました。 今回はその裏側という形でどんなこと考え、何を思いながら撮影したのかを言語化していこうと思います。

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白飛びは悪と言うけれど

今回は写真のトーンに関わるお話をしていきます。 様々なフォトグラファーから写真を撮るうえで気を付けている点、または現像時に気を付けている点として「白飛びを抑える」といった旨の発言をよく耳にします。 プロのカメラマンが最初にチェックするのが白飛びと黒つぶれがないかという話も聞いたことがあります。クライアントから仕事を受注したカメラマンが白飛び、黒つぶれがないかチェックするのは至極当然な話ですが、この常識が趣味フォトグラファーや写真家にも通ずるのかと言えば、それは違うと考えま

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