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撮影記

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気分で撮影の感想を記します。
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#fujifilm_xseries

深緑に包まれる東福寺【写真20枚】

ふと気が付けば季節は深緑の時期に。 なんとなくここしばらくは写真と距離を置いていたのだが、2か月振りにカメラを手に取り、野暮用で出かけた京都のついでに東福寺に立ち寄った。 半分致し方なし、半分意図的に写真から少し距離を置いていましたが、久しぶりにカメラを手にして、心地よい重みと冷たさから写真を撮る快感的なものを思い出しました。 期間が空いたことでどのように目付をしてどのように組み立てるのか不安気になっていましたが、杞憂に過ぎませんでした。 東福寺の静寂と美しさから完全

赤羽と光の調和【写真15枚】

3月上旬、東京の北部に位置する赤羽を訪れました。 赤羽を避けていたわけではありませんが、訪れる機会がこれまでにほとんどありませんでした。赤羽は都心からのアクセスが良いにも関わらず、どこか懐かしさを感じさせる街です。 商店街は渋く、昔ながらの店が並びますが、そこには新旧の文化が融合している独特の雰囲気があります。 街を歩いていると、いたるところで梅の花が咲いており、その彩りが冬の終わりを告げ、新しい季節の到来を予感させていました。 商店街には昔ながらの店が連なり、それぞ

今年見た東京の桜【写真15枚】

2024年の春、東京には例年通り多くの桜が咲き誇り、都市の景色に鮮やかなピンク色を添えました。 これまで日本橋や渋谷などの有名な桜スポットに出向いた話は撮影記として残していますが、今回はそのような名所ではなく、他に見かけた桜について書いてこうと思います。 今年は桜を追いかけるために特別な計画は立てなかったため、日常生活の中で桜の美しさを感じることができました。 桜は忙しない日常の中でふと目に入ることで、心を和ませ、季節の移ろいを感じさせてくれるんだとも。 毎年のことで

日本橋の桜とのひととき【写真20枚】

ソメイヨシノや枝垂れ桜が満開になるのはいつもあっという間。 2024年4月上旬のある朝、今年もなんとかその美しさを拝んでおこうと、仕事前のわずかな時間を使って日本橋の桜とのひとときを堪能しました。 日本橋の桜は、都市の喧騒を忘れさせるほどの美しさを放っていました。 特にソメイヨシノは見事に満開で、枝垂れ桜もその優美な姿を見せつけるかのように花を下げていました。 私にとって仕事前の散歩は、日常からの小さな逃避行でもあります。 桜の下を歩くだけで、心を静め、一日の始まりに穏や

明治通りと陽光桜【写真15枚】

天城吉野と寒緋桜を交雑させて作られた陽光桜並木が渋谷・明治通りを彩っています。天城吉野と寒緋桜、それぞれ寒さと暑さに強いだけに環境適応能力の強い桜として知られています。 そんな明治通りの陽光桜もあっという間に満開を迎えました。 実は明治通りの陽光桜は今中国人の方々の中で流行っているのだとか。 中国版Instagramである「RED」では「#桜難民(樱花难民)」を付け、ここの桜並木の写真が大量に投稿されているみたいです。 3月下旬の某日、東京は異例の暖かさに包まれました

【写真15枚】春を先駆ける日本橋のオカメ桜

2024年の3月上旬、東京ではまだ完全に冬を脱していません。 しかし、都内でも早咲きで知られる日本橋のオカメ桜は、すでに春の訪れを告げていました。 晴れ間と曇り空が交互に訪れる光の読みにくい日、さすがに今年はもういいだろうと思っていたが、またこの場所を訪れてしまった。 日本橋にあるオカメ桜は都内でも1位2位を争うほど早咲きで毎年多くの人々を魅了しています。 早春にもかかわらず、美しさを見せる桜はまるで春の到来を祝福しているような温かみがあります。 晴れたかと思えばすぐに

寒雨に映える赤坂【写真25枚】

異様な寒さに包まれていた2月下旬某日。 普段よりも肌を刺すような冷たさの中、私は久しぶりに赤坂の街を歩きました。 今回は寒雨が降り注ぐ赤坂を撮り歩いた撮影記をお届けします。 赤坂は歴史的な建築物とモダンなビルが共存する東京でも特に独特な地域。 古くからの料亭、小さな神社やお寺が点在し、新しいオフィスビルや商業施設と調和を保っています。 この歴史的な背景と現代の融合が、赤坂の魅力を形作っているのではないでしょうか。 寒波とともに訪れた雨は、赤坂の街をより一層神秘的に見せ

【写真25枚】雪に包まれた渋谷

用事のあった新宿から帰路に就くため渋谷を経由。 特に写真を撮るをつもりはなかったのだが、舞っている雪を見ると抑えられなくなり、改札を降りて街に飛び出してしまった。 今回はそんなゲリラ的に撮影した雪舞う渋谷の様子を写真25枚とともにお届けします。 雪に覆われたことで、いつもの賑やかな渋谷の風景から一変。 歩行者は慎重に足を踏み出し、カメラを持った人々がその珍しい光景を撮影していました(私もその一人)。 渋谷ヒカリエや渋谷109のようなランドマークも、雪化粧を施していて幻想

【写真30枚】白銀の新宿

2024年2月5日、東京は異例の大雪警報に包まれました。 幸か不幸か新宿近辺に用事があったため、私は短い時間でしたが、雪によって変貌する新宿の街並みを見ていました。 今回は記録がてらに撮影した降雪する新宿の様子を写真30枚でお届けします。 雪によって新宿の喧騒は一時的に静けさに変え、一瞬にして過去へとタイムスリップするかのような趣を見せてくれました。 雪が降りしきる中、新宿の街並みは一変していました。 普段は忙しない足取りになりがちな街ですが、ゆっくりと歩きながら、

2022年を振り返る【写真50枚】

師走に突入したのはつい昨日のよう。今年もあっという間に年末を迎えることになってしまいました。 2022年…振り返るとワールドカップのようなポジティブに盛り上がるイベントもありましたが、全体的にはネガティブな出来事が多かった年のように思います。受け取り方は人それぞれなのでこれ以上の言及はしませんが、やはり後々後悔しないように今できる最善な行動を選択していくことはどんな年でも変わらず重要となりそうです。 さて毎年のように撮った写真を見ながら今年を振り返っていこうと思います。個人

時が人を結ぶまち川越【写真30枚】

初夏だと思いきや真夏日 暑さにめっぽう弱い僕だけれど埼玉県川越市に訪れた。 今回はそんな川越での撮影記を写真30枚と共にお届けします。 川越といえば、よく「小江戸」と呼ばれる風情のある街という認識をしている方が多くいるかと思います。そもそも「小江戸」と呼ばれるようになった所以は江戸との舟運で栄え、江戸情緒を残す蔵造りの町並みと江戸天下祭の影響を受けた山車祭りがあることからだとか。 余談ですが、他にも栃木県栃木市と千葉県香取市が「小江戸」と呼ばれ、3市の市長および市民が一

都心の夜空を彩った隅田川花火大会【写真20枚】

7/29に例のウイルスの影響で中止が続いていた隅田川花火大会が4年ぶりに開催されました。 予想されていた95万人を超える103万5000人の人出となるくらい、いい意味でも悪い意味でも賑わった大会となりました。 今回は隅田川花火大会の様子を写真20枚とお届けします。 打ち上げ開始は19時からですが、それよりも4時間も早い15時に現地に到着し、大会の準備模様をぼんやりと見ていました。 隅田川花火大会の歴史をさかのぼってみると、江戸時代に流行していた疫病の犠牲となった人々の慰

上野の居心地【写真30枚】

好きな街があれば当然苦手な街もあります。 常に自分の快適な場所にとどまりがちですが、逆に苦手な街に足を運ぶことで、新たな発見や視点が得られることもあります。 苦手な街を撮り歩くことで、新しい写真の世界が広がる可能性もあるかもしれません。 そう思い立ち、中々近づくことのできない距離のある街である上野周辺を撮り歩いてみました。 今回はその撮影記となります。 上野から御徒町へ 実は御徒町という地名は既に存在していません。 1964年まで存在した台東区の地域名で、現在は東上野

2023年の東京の桜【写真40枚】

さほど南に位置しているわけではない東京ですが、今年は九州よりも早く桜の開花が見込まれると2月上旬の時点でニュースで取り沙汰されていました。 以前は東京よりも九州や四国の方が開花が早かったのですが、都市化の影響により今では東京都心部の桜が最も早く咲くようになってしまいました。ちなみに東京のこれまでの開花日は1980年代は3/30、2000年代は3/24、2020年は3/14と20年で1週間近く早まっています。 ここ数年は毎年のように「今年は早いな」という感覚に陥っていますが