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Automation Studio / SQL / SSJS

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記事一覧

【第149回】 Marketing Cloud における ファイル転送時の暗号化/復号化

Salesforce Marketing Cloud では、安全なデータエクスポートに備えて(👈️ これが主たる目的です)Automation Studio のファイル転送時に「公開鍵」(DE → FTP で使用)と「秘密鍵」(FTP → DE で使用)を使った「暗号化」と「復号化」を実現することができます。 Salesforce Marketing Cloud で RSA キーペアを使用するには「符号なし 4096 ビット RSA キーペアを .ASC ファイル形式」で作

【第147回】 すべての購読者の値を置換するスクリプトで取得するデータをフィルタリングする方法

前回の記事で、Salesforce Marketing Cloud の「すべての購読者」の値(購読者ステータス、HTML プリファレンス等)を置換するスクリプトを紹介しましたが、データエクステンション内の一部のデータだけを取得して置換するフィルタリングの方法について、ご質問頂きましたので、この記事で記載しておきます。 まずサンプルとして、以下のようなデータエクステンションを用意します。 以下のように、データエクステンションに値が格納されています。 今回「HTML」項目の

【第146回】 すべての購読者の「購読者ステータス」を一括置換するスクリプト

Salesforce Marketing Cloud において、すべての購読者の「購読者ステータス」を他のステータスに一括で置換したいという要望はありませんか? 例えば、以前に「保留(Held)」の購読者ステータスに関する記事を書いたのですが、そこで説明した通り、購読者のメールアドレスが変更された際に、該当する購読者の「保留」ステータスを、一括で「アクティブ化」するようなケースがあるかと思います。 ■「購読者ステータス」の一括置換このような場合は、すべての購読者リストにイ

【第134回】 Automation Studio のオートメーションを最後に一時停止した人が確認できる機能が新リリース

Salesforce Marketing Cloud の Spring '24 アップデートで、Automation Studio のオートメーションを「最後に一時停止した人」が確認できるようになりました。 下記の通り、各オートメーションのサマリー画面へ移動してください。 これまでは、オートメーションの「保存」ボタンを押した人に関しては履歴が残っていましたが、オートメーションの「一時停止」ボタンを押した人に関しては履歴が残らなかったため、誰が一時停止したかを確認ができなか

【第127回】 メールアドレスから連絡先キーを検索する Marketing Cloud アプリ

突然ですが、マーケターの皆さん、このようなお悩みはないでしょうか? Salesforce Marketing Cloud のツールの中では、メールアドレスで検索するよりも、連絡先キーを使って検索することが多いですよね。 標準機能を使ってメールアドレスから連絡先キーを探すには、Email Studio の「すべての購読者」のリストに表示されている「検索」ボタンから検索を開始したり、Contact Builder の「すべての連絡先」リストの検索窓から検索を開始すれば、やがて

【第126回】 Automation Studio で過去 180 日間で一度もメールを開封していない購読者を定期的に抽出する方法

あなたの組織において、過去 180 日間で一度もメールを開封しなかった購読者は、今後もメールを開封する可能性はありますか?そのような人達をどのように扱うかを真剣に考えたことがありますか? 2023 年 10 月、Google と 米 Yahoo の共同声明が発表されたことで、今、私たちマーケターはこのことを真剣に考える時が来ました。 このメールが開封されない理由を、受信者の側だけに押し付けるのは良くありません。なぜなら送信者の側が作成する「件名」や「プリヘッダー」に問題が

【第124回】 Salesforce Marketing Cloud から送信されたメールのリンクをクリックすると別のメールが自動的に送信される仕組み

今回の記事は「Salesforce Marketing Cloud から送信されたメールのリンクをクリックすると別のメールが自動的に送信される仕組み」についてです。具体的には、以下のようなシナリオを想定しています。 このようなクリック後に顧客を追跡するシナリオは、顧客にとって「フォローしてもらってありがたい」と感じさせるよりも、「何だか追跡されているようで気持ちが悪い」と嫌悪感を抱かせてしまう場合があります。よって、送信するタイミング等々については慎重に決定する必要がありま

【第102回】 あるデータエクステンションのあるフィールドの重複レコードを見つける SQL

下記の SQL は Salesforce Marketing Cloud において「あるデータエクステンションのあるフィールドの中に重複レコードがあるか、ないか」を確認したい場合に使えます。 -- 実行した時にその重複を削除せずにすべて表示したい場合SELECT a.[ふ] FROM [で] aWHERE (SELECT COUNT(*) FROM [で] b WHERE a.[ふ] = b.[ふ]) >= 2-- 実行した時にその重複を削除した上で表示したい場合SELEC

【第93回】 Journey Builder の初回メール送信時間を一度に調べる SQL (各ジャーニーのエントリー開始時刻を一度に調べる方法)

今回は Salesforce Marketing Cloud の伴走支援コンサルタントをされている方向けの記事になるかもしれません。お客様が Journey Builder を使ってジャーニーをどんどん作っていくのは喜ばしいことなのですが、今どのくらいのジャーニーを運用されていて、どの時刻に配信をスタートされているのかを、ザックリとでも知りたい時がありますよね。 そのような時に使える、各ジャーニーのその日における初回のメール送信時刻を一度に調べる SQL をお知らせします。

【第85回】 Journey Builder で月末の X 日前に送信するスケジュールの設定方法

Journey Builder の定期的なスケジュールは「時・日・平日・週・月・年」の中から選択ができますが、例えば、月末の 5 日前と 3 日前に送信するような設定はできません。その月の月末までに顧客に対応して欲しいことをリマインドする時に、月末の 5 日前と 3 日前のような「定期的なスケジュール」が組めると便利ですよね。 もちろん、SQL を使用して、月末の 5 日前と 3 日前にのみエントリーソースにデータが入るように設定することも可能ですが、今回はスケジュール側で

【第83回】 Automation Studio でスケジュールされた時間にオートメーションを一時的に停止する方法

今回の記事は Automation Studio でスケジュールされた時間にオートメーションを一時的に停止する方法についてですが、具体的には「検証アクティビティを使って、その検証アクティビティ以降の後続ステップを停止させる方法」になります。それでは今回、例として「24 時間毎時」動いているオートメーションで 夜 22:00 から 朝 8:59 の間までの時間帯に一時的に停止させてみたいと思います。 まずは、データエクステンションを用意します。 今回は、データエクステンショ

【第80回】 Salesforce Marketing Cloud の連絡先の削除の自動化の方法

Salesforce Marketing Cloud では 従量課金となるものがいくつかあり、代表的なものは ①送信するメッセージごとのスーパーメッセージ数と、②アカウント内で管理する連絡先数があります。つまり、メールなどを送れば送るだけコストがかかりますし、管理する連絡先数が多くなれば多くなるほどコストがかかります。 例えば、運用開始当初は 100 万人分の連絡先数になると想定していましたが実際に運用を開始してみたら連絡先が 110 万人になってしまった場合は、購入済み連

【第73回】 外部システム ID が無い場合に SQL を使って購読者キーを生成するアイデア

Salesforce Marketing Cloud の購読者キーとして使用されるものとしては、外部システム ID(例:基幹システムが持つ顧客 ID など)を使用するのがベストプラクティスであることは間違いありません。 但し、どうしても外部システム IDが存在しない場合、例えばメールアドレスを購読者キーとして使用することの検討に入ると思いますが、メールアドレス自体を個人情報という観点から購読者キーとしては使用したくないという場面もあるかと思います。そのような場合はどうすれば

【第58回】 SQL を使って誕生日から年齢を計算する方法

企業が保有しているデータにおいて「生年月日」のデータは持っていたとしても「年齢」のデータがないことは多いかと思います。この「年齢」を使ったシナリオとしては、例えば「20 歳~ 24 歳の人にメールを送信する」などがあるかと思います。配信マスタに「年齢」のデータを持っておくと、サクッとセグメントができますので、予め作っておくと便利です。 本日は「生年月日」のデータから「年齢」を算出する SQL の紹介です。以下の通りとなります。 datediff(year,birthday