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5.グアテマラ SHB

グアテマラ・SHB2回目の焙煎。今回の焙煎は、いつも強くしている火を中火に落として焼く。温度が低い分、長く網を振らなければならないが、プロセスを変えなければ結果も変わらないことは言わずもがな。そうは言っても、駆け出しの未熟者にとって結果など何一つなく全てがプロセスなのかもしれない。変わらないかもしれないし、変えられないのかもしれないけど、何かを変えたくて。予想通り、1ハゼが起きたのは10分過ぎから。パチッ、、、パチッ、、、パチッ、、、と幾つかの豆が同時に爆ぜるのではなく、一粒ずつゆっくり爆ぜていく。1ハゼが終わったのは14分から15分くらいの間。いつもなら焼き終わっている時間。温度を落として焼くことを決めた自分に後悔しながら、網を振り続ける。2ハゼは、19分過ぎたあたりから。色の変化を見逃さないよう、感覚を研ぎ澄ませて、繊細にかつ大胆に。深く、深く、深く。焼き終わりは、29分手前の28分50秒。ざるに上げて扇子で扇ぐ。最後まで丁寧に。長かった。1日置いて試飲した珈琲は、まずまず。2日3日4日と寝かせると、旨味が出ているような。一週間後の珈琲はまるみを帯びた苦味とベリー感があり、うまかった。温度を落として焼くことで、豆の色の変化をゆっくり観察することができたり、比較的焼きムラをなくすことができたり、時間と労力はかかるものの、ゆっくり焼くのもいいのかもしれない。まだ道半ば、プロセスのそのまたプロセス。

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