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こういう店舗案内には物語があるように思えてきます。

デジタル化でこのような店舗案内も少なくなってきているのではいかなと思います。まだまだあると思いますが、数十年後、数年後には全てデジタル店舗案内になってしまうかもしれません。

おそらく、かあくんが僕と同じ歳のころはこんな店舗案内はないかもしれないです。いつかこの日記をみながら、美味しいお茶を飲みながら話ができたらいいなと思います。

僕の父は飲み屋さんをやっていたので、このような店舗案内を小さいころからよくみていました。当時は、この店舗案内がきらびやかで、キラキラしていてとても憧れたというか、わーという気持ちでした。これが大人の世界なんだなと。

このような店舗案内をみていると、ここの前で立っているお客さんがいます。どこに行こうかなと考えている人です。この店がいいかな?どうかな?と模索しています。場合によっては、同じく探している人に、そこにいる人に、どこっかおすすめありますか?とか聞いてみたりとかもあります。

店舗案内には一斉に10件から20件のお店の名前が並んでいます。それぞれお店のカラーとか名前のスタイルがあって、どんなお店かな?となります。

行きつけの店に行く前にちょっとここに行ってみようかな・・・とか、

ここはきょうは満席みたいだから、ここに行ってみようかな・・・とか、

知り合いのお店はここだっけ?みたいな。

どこにする?とここでパネルをみて考える人がいたりです。

それぞれ、その人の物語があって、みんな違うのですが、この店舗案内のところで立ち止まっている姿を思い出したり、想像したりすると、懐かしくなります。

なんだか楽しい感じが伝わってくる感じです。

今日は美味しいものを食べるぞーとか、今日は朝まで飲むぞーとかです。

この店舗案内のところでよく会う人がいたりとかあります。

なんどもあっていて、ついに話しかけてみたりとか。

いつも会いますね・・・どこに行っているですか?みたいな。

飲食店ならここ美味しくて安いしいいですよ。とか。

飲み屋さんなら、ここ面白いですよ。とか。

よく考えてみると、ここでしか手に入らない重要な情報を入手できます。かなりのレア情報なので、ネット社会でもかなわない、かなりな情報が手に入ります。

今ではデジタル化でパネルは全部デジタルで切り替わるシステムになっていて、店舗の紹介とかキャッチフレーズとかが流れたりして、見せられるタイプになります。自動的に切り替わる紹介をじっとみる感じですね。

アナログの時の店舗案内だと、パッっと一斉にみるお店の案内で、人それぞれここがいいかもしれない・・・という冒険的なものがありました。フィーリングみたいな。

デジタルでもあるのかもしれませんが、アナログのこのような店舗案内をみている人はピンとこないかもしれないです。

店舗案内をみていて、ちょっと楽しい感じを思い出したり、ちょっとわくわく感が出てくるような人はデジタルに馴染めないかもですね。

僕の場合は、この店舗案内の前で楽しそうにワイワイガヤガヤしている人たちを遠くからよく見ていたなと思い出します。大声で楽しそうに叫んでいる人がいたり、踊っているような人がいたり、お祭りです。僕はその時、忙しい父の店で足りなくなったお酒などを買いに行っている途中です。人が多いから、車ではいけないので歩いていきます。街が賑やかで夜なのに明るかったという印象があります。

いつか、かあくんにこの当時の話をしたいとか思います。興味ないかもしれないでですが、聞いてもらいたい話です。こんな時代があったという話。

かあくんは多分言うと思います。ブログでみたからいいよ。また今度で。

ここには書いていないもっと面白いことがあるんだよ。聞いて見たくないかな?

と書いておくと、多分かあくんは、何のことと?どんなこと?と聞いてくれると信じています。

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