第2期キウイ戦の自戦記~VSR氏の達磨さん戦~

前回の紫花チノ戦に引き続き自身2局目の自戦記をまとめていきます。
本棋戦はR氏の達磨さん(https://twitter.com/UM3_DARUMA)主催による、級位者の棋戦となっております。(キウイ戦のXはこちらhttps://twitter.com/kiui20221119
本譜の対局の様子は
公式配信(https://www.youtube.com/watch?v=rnWIPQa3Jew
R氏の達磨さん視点(https://www.youtube.com/watch?v=fYazn2O2Smk
雲雀視点(https://www.youtube.com/watch?v=Iqr62pT-dX8
上記からご覧ください。

・対局

さて、今回は12月23日に行われたR氏の達磨さん戦について振り返りをしていこうと思うわけですが、まず本譜については相当思い出したくない苦い対局になっています。
あと私が達磨さんを苦手だなと意識した決定的な将棋でもありました。
(正直それがあったので、先日の三鋭戦では敢えて達磨さんとの対局を私が避けるようにオーダーを組んでもらいました。チーム戦なのでそっちのほうが勝率上がりますからね。)
まず事前準備についてですが、達磨さんは正直居飛車振り飛車力戦将棋なんでもござれのオールラウンダーだと認識してますが、当時の私はそんな幅広い手札に対してすべての準備をするなんていう精神的余裕もなく、とりあえず対局感だけは失わないように、と準備をしていた感じでした。
なので割と出たとこ勝負の将棋です。先手番なのにそれはちょっと厳しすぎなんですけど。
ということで序盤から改めて振り返っていこうと思います。

上に書いた通り本譜も先手番でのスタートとなっています。
初手から、▲7六歩、△4二銀、▲6六歩、△5四歩、▲6八銀、△5三銀(図1)と進みます。

図1 6手目△5三銀まで

この瞬間私は「うわ、マジかよ、嬉野流持ってきやがった」ってガチで思いました。
今でこそ勝率的には5割くらいまでになりましたが、当時は致命的に引き角系の将棋が苦手だったんですよね。
ということで当時は引き角将棋には向かい飛車、という形でやってきていたため、本譜も向かい飛車で向かい討つ将棋にすることにしました。
図1より▲6七銀、△3一角、▲7七角、△5二飛、▲8八飛と進みます。(図2)

図2 11手目▲8八飛まで

普段から私の対局をご覧になっているリスナーの方ならご存じかと思いますが、私は相手が中飛車にしてきた時は三間飛車で相性有利を取りに行くことが多いです。(それ以外の相振りは向かい飛車で対応してますが)
正直本譜において、三間飛車が正しいのか向かい飛車が正しいのか未だに回答が出ていません。
ただ本譜の形であれば通常の引き角将棋と違って飛車角が同じところに来ないので普通に指せば指しやすいらしいんですよね、AI的には。(普通に指せるとは言っていない)
ということであれば、このまま普通に駒組して向かい飛車のまま勝負しても大丈夫そうです。
図2より△6四銀、▲5八金、△6二玉、▲4八玉、△7二銀、▲3八玉、△7一玉、▲2八玉、△2四歩、▲9六歩、△9四歩と進みます。(図3)

図3 24手目△9四歩まで

ということで駒組に入ったわけですが、本譜ここで8四歩と飛車先突いた訳ですがこの後結局そうなるんですが後手は向かい飛車に振り直してくるのが前提の動きをしているので今思えば3六歩から右矢倉にして受け切る将棋にしたほうがらしさが出たかもしれません。
性格的に攻めたがりなところが出ますが、棋風的には受け棋風のほうが性に合ってるような気がしているので。
図3より▲8六歩、△7四歩、▲8五歩、△7三銀、▲6五歩、△2二飛、▲6六角と進みます。(図4)

図4 31手目▲6六角まで

私の棋力レベルの人がこの形にしてる時点で相当先手指しずらそうな気配が感じてるんですよね。
有段者ならここから上手く指すかもですが。
そもそもこの形にしない?それはそう
持ち歩が2歩あるならここから端攻め決行するんでしょうが、持ち歩ないし、歩交換できないし、どう手を作るんでしょう。
やるなら、5六銀~4五銀~5四銀とか?
6六角が浮いてるせいで、それも相当やりずらいですね。
なのでこの局面にしてしまったこと自体が相当な反省点です。
ちなみにAI検討掛けたらじっと自陣整備しろって言われてました。
尚、当時の不調さというか引き角に対する苦手意識からこの後悲惨なことになりました。
図4より、△2六歩、▲同歩、△6四歩、▲7七桂と進みます。(図5)

図5 35手目▲7七桂まで

いやこの先手の人、桂馬跳ねてなにやってるんですか?
本来ここ黙って5六歩のはずなんですが…。
前々から菜々河れい師匠に「桂馬を簡単に渡しちゃダメだよ」って散々怒られてるんですよね。
まぁ当時相当不調だった記憶があるので、しょうがないんですけども。
ちなみにこの桂馬はこの後すぐ取られました。
ひどい将棋指してるなこの先手の人
以下△6五歩、▲同桂、△8二銀、▲8四歩、△6四歩、▲8三歩成、△同銀左、▲8四歩、△7二銀と進みます。(図6)

図6 44手目△7二銀まで

本対局2つ目のなにやってんだ案件です。
ここ黙って8五飛で桂損になりますけど、飛車を使いやすくすべきでした。
ここでなにをやったのか。
なんと9筋特攻したんですね。
苦しすぎて綾を求めたんだろうなとは思いますが、それにしても9筋はないなぁ…。
図6より▲9五歩、△6五歩、▲7七角、△9五歩、▲9四歩、△9六歩、▲同香、△9七角成と進みます。(図7)

図7 52手目▲9七角成まで

本対局3つ目のなにやってんだ案件です。
なんとひどいことでしょう。なんと角成をうっかりしました。
桂損どころか飛車or香車まで損するひどい形です。
正直この瞬間に将棋投げようかとすら思いました。
ぶっちゃけ野良対局だったらこの瞬間に投げてます。
さすがに達磨さんに申し訳なさ過ぎる。しかしそうは言っていられないので続けたわけですが…。
その結果もっと酷い現実が待っていたわけですね。
ということで図7より▲8九飛、△9六馬、▲9三歩成、△同香、▲9二歩、△8七歩、▲5六銀、△9七歩、▲6九飛、△8八歩成、▲6五飛、△5二金、▲5五歩となりました。(図8)

図8 65手目▲5五歩まで

皆様お気づきでしょうか。
こいつついにやりました。
二歩で反則負けです。
ということで本対局4つ目のなにやってんだ案件です。
本譜だけで相当やらかしましたね。
正直5二金の時点で1200点くらい後手がいいので、何か勝負していかないといけないんですが、まぁやるにしても▲3五飛くらいじゃないでしょうか。
以下仮に△7八と、となるならば、いっそ▲3三角成と捨てて、△同桂、▲同飛成として次の▲6四桂を狙ってどうか、みたいな。(図8-1)

図8-1 ▲3三同飛成まで

まぁ2一飛とか2六飛~2一飛くらいだと思いますが…。
そこで▲6四桂として5二の金を剥がし、どうか、みたいな。
攻め相当細いので攻めが切れた瞬間にと金と馬が自陣に入ってきて正直負けっぽいです。
なので序盤の応対をそもそも間違えてるという将棋でした。

・一局を振り返って

全体的に序盤から間違え倒した将棋だったので本当はしっかり反省しないといけない将棋です。
ですが、キウイ戦の自戦記が遅くなった理由は本譜のこの二歩による反則負けが相当メンタルに来たからです。
正直棋譜見返したくなかったですもん。
私の対局はここから2か月くらい空いたのもあって助かった面もありましたが、この対局の前後から将棋の調子がものすごく悪くなっているのが恐らくお分かりいただけるかと思います。
今だからこそ自虐満載で自戦記書いてますけど。
ということでキウイ戦の対R氏の達磨戦の自戦記でした。

この後も引き続きキウイ戦の自戦記、”舞台アサルトリリィ生演奏バンドライブ「Lily Scramble!!!!」”、先日の三鋭戦の自戦記を書く予定です。
また三鋭戦の自戦対局については配信でも振り返りをしていく予定です。
決勝戦に向けてのモチベーションアップが目的です。
何せ勝った将棋が多かったので。


最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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5月~6月頃に受注生産という形でご案内できるかと思いますので、もうしばらくお待ちください。

それではまた次の記事、あるいは配信でお目にかかれたらと思います。
ありがとうございました。

2024/05/02 雲雀 信龍

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