シェア
メルキド出版
2020年9月24日 22:52
ポストオタクのあとで 80年代の柄谷行人は『探究Ⅰ』『探究Ⅱ』において、時事的な問題を忌避し、哲学史のビッグネームを俎上に載せ抽象的な批評的内省を展開した。それに対して本書は、コロナ危機というセンセーショナルな社会的事案を中心に様々な論点と考察そして身の回りの生活が綴られる構成になっている。書簡集なわけだから批評に留まらず広範囲に射程を持つことは当然であるが、それが特性でありウィークポイントで
2020年9月17日 22:24
自称オタクの「優等生」から「苦しい」人へ 本書は、同時刊行の『解体する文学 前衛アンソロジー2』のプレ企画として、2020年6月4日から同年10月8日まで、ブログサイト「note」において交わされたリレー書簡の冊子である。発案者の幸村燕の許に集まった六名の大学生と編者(松原)によって作られた。 この企画は、2020年11月22日の「文学フリマ東京」で冊子を頒布することを目標として出発した。「