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渡なべ

早稲田松竹で映画を見た後は近くにあるラーメン屋渡なべに向かう。
ここは高校生の頃から通っているお店。懐かしく青春の味とやらです。

お店に向かう途中に横を並走するおじさん。互いに早歩きで、なんとなく同じ目的地のような気がした。
人の波を交わしながら、ラーメンに辿り着くべく歩を進める。おじさんも同じスピードで歩を進める。渡なべは名店で並んでいる時もあるので誰よりも先に着きたいとの思いから早歩きになってしまう。
お店は大通りから一本入ったところ。
路地を曲がると同じくおじさんも路地を曲がる。半信半疑だったが、ここで確信を持った。「このおじさんも渡なべに向かっている」
ここからは券売機までの競争。俺はラストスパートをかけほぼ駆け足でお店に入った。
勝った!
勝利の余韻を残しつつ財布を開くと中には一万円札しかなく店主に両替を頼む。
すると両替に時間がかかっているうちにおじさんが先に券売機でチケットを買い、結局俺は二番手に回ってしまった。

そんな出来事があったけど、今日も渡なべのラーメンは美味しかったです。
煮干しのスープと太くて歯応えのあるメンマ。思い出の味でした。

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