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週末のBloombergより

◆インフレの落ち着き、低い期待値比の業績上振れ、(昨年の痛みに懲りて)慎重なままの投資家、などを背景に、すそ野の広がりを伴いながら株価堅調継続。

◆雇用がほどほど堅調な中のインフレ低下により、米GDPの7割を占める個人消費の足腰はますますしっかりしており、リセッション確率が一段と低下。

◆FED利上げもいよいよ最終局面かつ、中国が景気刺激に動くので、ドル安/EM通貨反発という展開になりやあすいのではないか。但し、急速な利下げはないのでドル急落はない。

◆テイラー・スウィフトは今やビートルズ並みの成功を収めている。マネージャーの腕もさることながら、ビジネスの成功においてはアーティスト自身の才覚が非常に重要。近年はアルバム売上ではなくコンサートチケット収入(一晩のライブで10百万ドルも可能)が音楽ビジネスの柱。読みを間違えた時の損失が大きいので、投資家にはすさまじい体力が要求される(誰でもできる芸当ではない)。

◆AIは生産性の飛躍的向上につながるかも知れないが、危険回避/管理のコストも膨大。フィジカルな仕事というより中間管理職を淘汰。これまで仮想通貨へ向かっていた資金がAI向け投資に奪われている。

◆米経営者は在宅勤務を単なる福利厚生の一種と見做し、社員をどんどんオフィスに戻している。

◆バービー(人形は)1959年のデビュー当時19歳だったので、今83歳で大ヒットしているということになる。


◆来週水曜のFED利上げが最後になる可能性が高まっており、通常は長期債買いのチャンスだが、high for longerの可能性が高い中、エントリーのタイミングが非常に難しい。既に来年早々の利下げが織り込まれているので、今買っても長期債のアップサイドは限定的か(特にヘッジコストが大きい海外投資家には魅力乏しい)。

◆米イールドカーブのインバートがずっと続いているが、今回は景気後退への対応としての利下げではなく、インフレ低下に伴うFEDの金融政策調整(実質金利が高すぎないようにするための慎重な利下げ)を反映したものである可能性が高い。インバートの深さでリセッション確率を測るのは不適切。

◆来週は日米欧の中銀理事会が続くが、もしサプライズがあるとすればFEDが来年の利下げを剥がしに行くという方向ではないか。

◆米社債はスプレッド(IG123/HY378bp)拡大圧力乏しい(株も金利もボラ低い)中、キャリーが非常に大きいので魅力的。サプライ少ない中(借り換えニーズが高まるのは2025年から)、買い需要が戻ってきている。

◆但し企業倒産は最近結構増えているので、低格付け個別銘柄ベースでは十分な警戒が必要。


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