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【JRで車いすは乗車拒否されました】事象を整理。《もめ事論》場外乱闘編

再び、さとう氏から前回の記事に対する反論を頂いた。ありがたい事です。

ココで指摘されている”朝田理論”は【反差別問題】に関わる人にはご存知の方もおられると思うが”一般常識”とまでは言い難いのでwikiから引用しつつ紹介します。(フェアネス)

朝田理論とは
”朝田理論(あさだりろん)とは、部落解放同盟中央本部の第2代中央執行委員長であった朝田善之助が確立させた部落解放理論”

朝田テーゼ、朝田ドクトリンとも呼ばれる。「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」「差別か否かというのは被差別者しか分からない」といった、つまり『差別』と感じた者に全ての決定権と主導権があるという考え方。

この《テーゼ》を基に

これを利用して役所や企業、個人を『差別した』と脅して就職・定期的補助金や無償化など金銭など同和利権を獲得する関係者が多数発生して、部落解放同盟関係者認定の地位出身者は富裕層になるなど金銭目当ての運動に変質したことで当初の解放運動の目的が失われた。

要約すると「差別か否かというのは被差別者しか分からない」という前提をを用いて【被差別者】(ココでは差別対象になってるグループ属性に包括される者)が「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」という現在では反差別界隈でも否定/反論が上がる程の理論です。

【被差別属性】を持つ人物が『自分が差別だと思ったのだからコレは【差別】だ』という、【反論を許さない】理論ですね。

引用でも触れましたがこの理論を【悪用して】”利権を獲得する関係者が多数発生”した結果”当初の解放運動の目的が失われた。”となった為に【反差別関係者】からもこの理論は用いてはならないと声が上がっています。

では比較してみましょう。

ホイル:【その人】が受けてる痛みは【その人のリアルな痛み】である。
朝田:「差別か否かというのは被差別者しか分からない」

実に【そっくり】ですね(笑)
では【同じ】でしょうか?

ホイルが書いている【その人】とは何を指すのでしょうか?
『心に痛みを受けている人』ですね。
僕の”一般常識”では【健常者/障がい者】の別なく、老若男女の別なく。
【ヒトは心の痛みを受ける】
と思うのですが、皆様は違うのでしょうか?

うつ病の方々の少なくない層が【身体的には異常は無い】のに様々な身体的苦痛を訴える事は知られてきていると思います。

そのような方々に『ソレは幻覚だよ』という事は【身体的には異常は無い】のだから『甘えではないか?』という事に【そっくり】ではないでしょうか。

再度記します。

僕の”一般常識”では【健常者/障がい者】の別なく、老若男女の別なく。
【ヒトは心の痛みを受ける】

さとう氏に限らず今件では【伊是名夏子氏】のキャラクターに注視するあまり、【俯瞰的】に物事を論じる事を失念してる人が多く見受けられます。

普段なら”【健常者/障がい者】の別なく、老若男女の別なく。【ヒトは心の痛みを受ける】”等という事はアタリマエに受け入れる事が出来るのに『それは朝田理論と同じ』等と口走ってしまう。

僕自身は一連の記事で誰一人も【差別をしてる】等と批判していません。
①記事等の前からある【バイアス】の指摘
②健常者の”一般常識”と障がい者の”常識”の違い
③【当事者視点】になる事の困難さ
④社会システムの変更に伴う【公共交通機関各社】の《事前準備の不備》への指摘

【当事者】が『これは《差別》された』と《想起》する事と
実際に【差別が行われていた事】とは別の問題です。

続いての反論

確かに小田原の駅員の対応が不味かったのは、おそらく事実でしょう。

ご理解ありがとうございます。

一つ飛ばしてました。

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歴史的事実を述べているホイルに対して。
『妄想からも【偏見は生じる】』という指摘がなぜ有効だと思えるのでしょう?ブチ切れるどころ呆れが発生しましたよ。

①現実から発生した【偏見】
②妄想から発生した【偏見】

共に【偏見】を無くすためには
①『社会は障がい者に冷たい』という現実を変える
②『在日特権』という妄想を変える

という他ないでしょう。ホント何を言ってるのでしょうかねぇ(呆れ)

続いて

新聞社への連絡をチラつかせて恫喝したり、誤った法令解釈を根拠に1時間も粘るのは、抗議や話し合いのレベルを超越しており、迷惑行為以外の何物でもありません。

『お気持ち』満載の文章ですなぁ。
①新聞社への連絡をチラつかせて《恫喝》
②《誤った法令解釈》
③抗議や話し合いのレベルを《超越》
④《迷惑行為》以外の何物でもありません。

さとう氏がこの様な【感想】を当該記事から受けたという事は判りました。
『貴方がそう感じたのだから《貴方の中では》【事実】なのでしょう。』
しかし、当初のさとう氏の指摘を援用すると。
『自分が逆差別だと思ったのだからコレは【逆差別】だ』ってトコですかね。

僕が一貫して記事にしてる事は
①それは《恫喝》と言えるのか?
②それは《誤った法令解釈》なのか?
③それは《超越》しているか?
④それは《迷惑行為》としていいのか?
であり。
”一般常識”で①~④と短絡的に【思われがちな事象】に対し”障がい者の視点”を用いて再解釈を試みる事です。

一向に”一般常識”人の方々が”障がい者の視点”を用いず反論し続けるのを僕は笑ってみていますよ。

”一般常識”人の方々が【無意識に下だ】としてる”障がい者の視点”から。

最終的に

しかも、相手は「強者たる健常者」ではなく「弱者たる労働者」です。

全く【構図を把握してない】自白を頂く事になりましたね。

「強者たる健常者」VS【活動家障がい者】
「弱者たる労働者」VS【活動家障がい者】

という構図は全く的外れです。

【公共交通機関各社】VS【活動家障がい者】ならまだしも。。。

実際には”【国家】と【公共交通機関各社】と【障がい者】の『障害者差別解消法をめぐる個別事例』”でしかないワケでして。

本来あるべき構図は
①国家が国民の要請を受け『障害者差別解消法』を発布
②『障害者差別解消法』を受けた【公共交通機関各社】は義務の遂行と伴う補償を受ける
③”国民である【障がい者】”からの要望を【公共交通機関各社】は②を根拠に受ける【事前準備】をしなければならない。

という【国家と国民の関係性】を前提に考えるべきなのですよ。

なぜに一国民である人達が【公共交通機関各社】や【国家】の視点で考えてしまうのでしょうか?

国家に『障害者差別解消法』を要請したのは【国民】なのに。

本当の蛇足

蛇足ですが、障害者は我々健常者よりも安く交通機関を利用できます。JRもバスもほとんどの場合障害者割引が適用されるからです。

コレを”特別扱い”だと”一般常識”人の方々は考えるのでしょうかねぇ。

今回、同じ障害者の方からも伊是名さんへの批判が少なくなかったのは、決して彼らが「わきまえている」からではないと思います。障害者だってオツムの出来は我々健常者と違いはないのですから。

『障害者だってオツムの出来は我々健常者と違いはない』
当然ですよ。
しかしながらココでも【”一般常識”人】が顔を出してます。
”障がい者の常識”が一切鑑みられていない。

【”一般常識”人】の常識では『《もめ事》は起こさない方がいい』
《もめ事》を起こさず粛々と”一般社会システム”が変化するのを待てばよい。『少しづつは良くなっているのだから』

ええ、僕は”一般常識”を理解しているのでよく判りますよ。
僕と同じ様に”一般常識”を理解している【障がい者】の方々が大半でしょう。

では『待てばよい』というのは”障がい者の常識”からみて何を意味しますかね?

生きてる間に可能なのでしょうか?
いつまで待てばよいのでしょうか?
健常者の人にできる事が”社会障壁”でできない。
その”社会障壁”はインフラだけですか?

何を【待てばよい】のですか?
”障がい者の常識”はいつ理解されるのですか?

誰が悪いを考える前に考えるべき事があるのでは?
戦犯探しをしても社会問題は無くならないのです。

”障がい者の常識”を理解して欲しい。

少なくともその様な視点があるという事を。
ソレがこの連載の執筆意図です。
僕と争ってる場合じゃないんだよ。


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