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【JRで車いすは乗車拒否されました】事象を整理。《もめ事論》場外乱闘編4

皆様こんにちはホイルです。(礼儀)
今回も「丁寧に説明していく」事に致しましょう。

前回の記事までで『急進主義(ラジカリズム)の問題点』という記事の問題点、言い換えれば【批判者側のパターン的思考】を解説してきました。

問題点❶:【現実に対応が進んでいる】という前提の共有
・批判者サイドは”【現実に対応が進んでいる】という前提”を【伊是名氏が共有してない】という〔仮定〕で思考している。
・あるいは『知っていながらワザと《もめ事》を起こした』(所謂炎上狙い)

【モンスタークレーマー】という言葉が広く認識されて久しい現在、この《言葉自体》が【バイアス】として機能している事は自明的事実でしょう。
(何故なら、広く認識されているのだから)
”一般常識的”に考えて、《自分》には理解できない発言/行動をする人物に対し反射的に【モンスタークレーマー】だと判断し《それを前提化する》する。

この【バイアス】が《批判者サイド》の視点を固定化しているという事を批判し【実際に起きた事象】を基に再反論させて頂きました。
前々回記事より引用↓【伊是名氏】は

逆に『バリアフリー化の進捗の遅さは理解しているので《それ以外の方法》で対応』を望みソレは【公共交通機関各社】の《義務》だと指摘している。

コレ↑を【前提の1】とします。

問題点❷:健常者サイドの”一般常識””現実”と〔障がい者サイド〕の”常識””現実”の【認識の違い】

前回の記事では【健常者サイドの常識】とは別に【障がい者サイドの常識】という概念を紹介しました。
健常者は健常者であるが故に【障がい者サイドの常識】という《基準》を見逃し易いのです。
ソレは確かに《有る》のだという事を下記引用で証明しました。

障がい者の”常識””現実”を知らない健常者の《存在自体》が【障がい者の常識】が有るという【証明】となっているという事です。

『障がい者には障がい者なりの苦労がある』という事は判ってはいても《理解》が及んでいない。という事です。
ソノうえで

そもそも論。
【一般常識】は【障がい者の常識】よりも《優先》されるべきなのでしょうか?

一般常識/社会規範を守るというマナーは”コミュニケーションの円滑性をもって暮らしやすさを感じさせる”為に大切だとkous37氏自身も言っているように《僕も》同意しますし、多くの【障がい者】の方々も『同じ価値観を有してる』事でしょう。

故に《その価値観》を優先する方々は【健常/障がい】の別なく《一般常識の基準》で批判している。
コレが『障がい者の方々も【伊是名氏】を批判している』の正体です。

・大半の障がい者は《一般常識》を弁えているを(傲慢ではあるが)【真】と仮定して。

それは”コミュニケーションの円滑性をもって暮らしやすさを感じさせる”為である。

障がい者の方々が上記の【為】に【一般常識】を《優先》させるか否かは個人の判断であり自由です。

ならば、一個人障がい者が【別の目的の為】に【一般常識】よりも【障がい者の常識】を《優先》させるか否かも個人の判断であり自由ではないでしょうか?

【一般常識】は【障がい者の常識】よりも《優先》されるべきとはならない

コレ↑を【前提の2】とします。

kous37氏があげた5つの問題点

その1

まず第一に現実を無視しているということだろう。

バリアフリー化について”現実を無視している”は本稿【前提の1】により否定。

その2

第2に、人の意見を聞かないという点がある。

反論者の意見を聞いてないと問題点をあげていると思われる。
本稿【前提の2】で否定。
ではあるが、より詳しく説明すると。
・【一般常識】を基準とした『反論者の意見』を《理解している事》と採用する事は別問題である。というアタリマエの話ではないでしょうか。
・より強く言えば【障がい者の常識】の場に【的外れ/場違い】な””コミュニケーションの円滑性”優先の話を持ち出しているのが『反論者の意見』の大半を占めていると《僕は》観測してます。

その3

第3に一般の社会規範を否定するという問題がある。

本稿【前提の1】【前提の2】で否定。
・『社会規範を否定する』どころか『社会規範を理解』しつつ社会の一員である【障がい者の常識】を”新たな社会規範”として認識して頂きたいと切に願うばかりです。

その4

第4の問題はそれに関連するが、「感謝したかったらしても良いのでは」という意見を「障害者に対する偏見であり、優生思想だ」と主張するような強弁ないしこじつけをしがちだということである。

前半の意味がよく伝わってこないのですが、『強弁ないしこじつけをしがち』が問題だという事でしょうか。

・『強弁ないし、こじつけ』が良くないのは【一般論】として同意点ですがソレはイデオロギーの違い以前の問題点ですね。
ソレよりも問題と思うのはコチラ↓

こじつけであると多くの人が感じるような発言は2021年現在においてはあまり有効ではないと思うし、意見の異なるものにとってはそうした論理性に欠ける攻撃は不愉快に感じるだけであり、問題解決にはつながらないように思える。

『多くの人が感じるような発言』『不愉快に感じるだけ』

・【一般常識】に物申せば『多くの人』は不愉快に感じるでしょうし『強弁ないし、こじつけ』と”しがち”なのではないでしょうか。

問題点は《不愉快に感じた》点を吟味する事無く(なぜ自分は不愉快に感じたのか?)『非常識だ!』と判断してしまう『多くの人』側にあるのではと《僕は》考えてしまいます。(非常識でしょうか?)

その5

第5の問題は鉄道員・駅員などの末端労働者を困らせることを問題視しないことである。

本稿【前提の1】【前提の2】で否定。
・【前提の1】逆に『バリアフリー化の進捗の遅さは理解しているので《それ以外の方法》で対応』を望みソレは【公共交通機関各社】の《義務》だと指摘している。

《それ以外の方法》を考えるのは【公共交通機関各社】の《義務》である。
《それ以外の方法》には例えば、
・無人駅周辺の民間への業務委託
・今回は”重量”も問題点の一つなので重量制限の妥当性(25kg以下に限る等)
・エレベーター設置が不可である場合の【人力/電動クレーン】の設置

等々もあるだろう。

ソレ以前に【公共交通機関各社】の《義務》である事ソノ事自体を【知らない】批判者も『多くの批判者』に含まれている事に驚いて頂きたい。

① 鉄道員・駅員などの末端労働者を困らせる
② 鉄道員・駅員などの末端労働者を困らせたように見えた

現実的に①な障がい者の人も存在するでしょう。
しかし【今件】が①の要素を全く含んでいないとは【強弁】しませんが、本稿で否定した【その1~その4】を持った視点(批判者バイアスがある状態)で②になっている『多くの批判者』に正当性は認められません。

『実際困ったのは末端労働者ではないか!』

そもそも論《もめ事》を起こさなくて良い【利用者と末端労働者】

事前に有るバイアスの一つが
【利用者と車椅子に乗った利用者という区別】

僕らは《無意識》にこの2者を区別しています。
【車椅子に乗った利用者】も単なる【利用者】なのです。

そして【利用者】と【末端労働者】は”対等”ではないでしょうか?
”対等”であるべきだという【一般常識】を共有しているからこそ『末端労働者へのしわ寄せ』に不快感を感じるのです。

【末端労働者にできる事】は《現場での対応》でしかありません。

そして【現場対応の規範】を作るのは【企業】です。
【現場対応の規範】を越えないように【利用者】と接する事で『そもそも《もめ事》を起こさなくて良い【利用者と末端労働者】が揉める』のが構図なのです。

修正すべきは【現場対応の規範】であり。
事前に【現場対応の規範】を考えておくのは【企業】です。

コレ↑を【前提の3】とします。

今回の騒動を読み解く為の前提を整理しましょう。

【前提の1】
【伊是名氏】は逆に『バリアフリー化の進捗の遅さは理解しているので《それ以外の方法》で対応』を望みソレは【公共交通機関各社】の《義務》だと指摘している。
【前提の2】
【一般常識】は【障がい者の常識】よりも《優先》されるべきとはならない
【前提の3】
修正すべきは【現場対応の規範】であり。
事前に【現場対応の規範】を考えておくのは【企業】です。

【前提の3】においては『事前に全てのケースを予測する事は不可能』であるという【原理】を採用すると。

『事前に全てのケースを予測する事は不可能』なので【想定外のケース】が生じた場合【現場で利用者と末端労働者の《もめ事》がおこる】

コレは不可避だと言えそうです。

今件も極々【客観的】に俯瞰するならば『予測を越えたケース対応の課題』という個別具体例の一件に過ぎないのですが【主観】や【バイアス】を交えた論争が過熱しすぎて【障がい者の在り方】や【弱者利権という社会問題】等という迷走をしているというのが僕の感想です。

その【迷走】に加担する事無く議論を進める事が”成熟した社会”を形成すると思います。

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以上で『急進主義(ラジカリズム)の問題点』の問題点への再反論は終了となります。
巻き込まれた形になるkous37氏にはご迷惑であったかもしれませんがご容赦願うと共に『氏の問題意識は”急進主義”にある』という点は理解しているとお伝えします。
”急進主義”に関するkous37氏の疑問、不安は真っ当であり特に異論をはさむものではありません。
しかしながら”【客観的】であろう”という事と【客観的である】事には天地の開きがあり【バイアス】は【客観的である】事を濁らせます。

社会風潮が『なにやら非常識だ』という事に傾いてる時、それは『自分達こそ《正義》〔正しい〕〔常識的だ〕』という”急進主義の問題点”としてkous37氏があげた特徴を体現しやすいというのも【一つの前提】であると僕は考えます。

終わりに:
今シリーズにおいて【コーヒー代】【サポート】を頂きました。
感謝しかありません。
【たった一つの記事】に対する再反論にも1万文字程度を費やす事になるのです。

「丁寧に説明していく」という作業は相互理解には必要ではあるが【説明サイド】に《割に合わない労力》を強制する【暴力性】を持っていると広く周知され各自が自覚して頂きたい。

しかし、たった一人にでも【サポート】されたり『コーヒーでも飲めよw』と労われたりする事、〔すき〕を頂く事で報われます。
重ねて感謝と皆様に【大幸福が訪れますように】祈らせて頂きます。
(さとう氏からはまだ届いてねぇ~けどなw)

ココから下はコーヒー奢って下さった方へのお礼文です。

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