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10月4日まで無料ダウンロードできる私たちの「渋谷写真集」〜東京合宿⑥

令和5年10月4日まで無料ダウンロード!
この間の東京合宿ので横木安良夫先生と一緒にスナップシューティングした渋谷の私たち13人と横木さんの写真がKindleで見れる写真集となりました。

私の写真もP60からP74まで掲載していただいているので、この無料の機会にどうぞダウンロードしてくださいませ。その時の模様は東京合宿の日記にも書いてます。

神戸で活躍していた、大学時代の親友北畠健三が2019年に亡くなった。彼との縁でKOBE HEART FOTO CLUBが存在し今でも活発に活動されているのが嬉しい。僕は、独立してプロの写真家になってからも、関西で撮影する時はいつも彼と合流した。何度も撮影を手伝ってもらう。そんな神戸について実は僕は何も知らない。行くときは必ずホテルを取ってもらう。夜何をするか、僕は何も考えず、神戸の深部にトリップする。

彼のお別れの会の時、車で神戸に向かった。いつもなら名古屋あたりで、彼から連絡がくる。「今どこ?」ところがその時は、当然連絡がない。神戸に近づくにつれ、どこに行けばいいんだろう。何十回も訪れた神戸。僕はどこに行けばよいのか、知らない場所の名前を聞いて、不安になった。

写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers

CRPというシリーズで写真集を発表し続けておられる横木先生は、いつもその写真集の紹介文を書いてくださる。私は先生の写真もだけど文体も好きなのでとてもグッときてしまった。

2023年6月、私たちは渋谷にやってきた。KOBE*HEART FOTO倶楽部の「東京合宿」である。ふだん活動している神戸から500kmも東に遠征してきたのはひとえに、倶楽部の「名誉校長」みたいな横木安良夫さんが東京にいるからだ。
始まりは2013年の秋。
横木さんは、とある写真ワークショップの講師として神戸にいた。企画者は、横木さんの旧友で神戸在住の写真家・北畠健三さん。街をスナップし、セレクトし、レタッチし……。プロもアマもごっちゃになって写真をどっぷり楽しんだこの日の終わりに「神戸、いいじゃん。このまま写真の会を立ち上げなよ」と横木さんは言い、その言葉から、健三さんを中心とした倶楽部が生まれたのだ。
メンバーは親しみと尊敬を込めて健三さんを「校長」と呼び、一緒に街をふらふら歩いては、酒場をハシゴし、写真を撮った。横木さんもちょいちょい来神しては、そんな私たちと交流してくれた。
その校長は2019年にこの世を去り、2020年にコロナ禍が来た。しかし、世の中がどう変わろうと写真のタネは尽きない。カメラをぶら下げてさえいれば、どこに行っても、何を見ても面白いのだ。
私たちの撮影会は現地集合・自然解散が流儀ゆえ、この日もハチ公前で集合したが最後、雑踏をすいすいバシャバシャと撮り流していく横木さんを追いかけてスクランブル交差点を何往復かするうちに、人数は半分ほどに減っていた。でも、こうして写真は集まった。
観測史上最酷暑の夏がやってくる直前の天候不順の6月。

人々の顔に表情が戻り始めた2023年の東京・渋谷で。
KOBE*HEART FOTO倶楽部

写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers

もちろん私たちの写真集の最後の言葉も優秀なフォトクラブの会員によって書かれたもので読んでるうちにたくさんの思い出と情熱が交差して熱くなってしまう。

こうやって、あの日の貴重な経験が形となったことはとても嬉しい。なので、この期間にぜひ皆様に見ていただきたく、どうぞどうぞよろしくお願いします。

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