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多様な個性、心をひとつに〜YOSAKOIソーラン祭り2023 【週刊新陽 #113】

6月11日夜、札幌の6月の風物詩『YOSAKOIソーラン祭り』が幕を閉じました。大賞は『REDA舞神楽』、千葉県船橋市のチームだそうです(小学校時代を船橋で過ごした私としてはなんとなく親近感)。

新陽高校のお隣の平岸にあるチーム『平岸天神』は、すばらしいパフォーマンスで準YOSAKOIソーラン大賞・札幌市長賞を受賞。新陽の3年生もいるチームなので、ファイナルのTV中継はドキドキしながら観ました。

6月8日の平岸天神のステージを観に行きました。
流れ、踊り、波の動き、どれも圧巻でした!

第32回となった今年は、238組のチーム、2万4千人が参加。マスク着用ルールも撤廃され、アフターコロナでパワーアップしたYOSAKOIソーラン祭りは、どの会場も大勢の観客で盛り上がっていました。

新陽からも紺碧・群青・青藍・蒼天の4チームが参加させていただきました。生徒たちが本気で挑戦した本祭の様子をレポートします!(写真多めです!!)

最後の仕上げ

入学してから2ヶ月にわたって1年生全員で練習してきた新陽ソーラン。5月24日までの様子はこちらのnoteでご報告したとおりです。

6月に入り、いよいよ週末に本祭出場が迫ったある朝、グリーンハウスとイエローハウスが体育館で合同のショートホームルームを行っていました。(新陽の単位制では、異学年が混ざった縦割りでの「ハウス」という集団が学校生活の基本となっています。)

1年生が踊る傍で、掛け声をかけたり一緒に踊ったりする2年生。1年ぶりでも南中ソーランがかかると自然と体が動くのはさすが新陽生です(笑)。

65期生のYOSAKOIリーダーたちも前に出て踊ります。
2年生の応援に、1年生も気合が入ったようでした。

本番前日の9日(金)には、保護者の方々向けにパフォーマンスを披露。

雨の予報もあったので、グラウンドで予定していたお披露目会は体育館での実施となりました。大勢の保護者の方が観にきてくださり、初めて人前で踊った生徒たち。本番に向け気持ちが盛り上がってきたようです。

一日限りのYOSAKOI

そして迎えた6月10日(土)当日、紺碧・群青チームの生徒は10時半に、青藍・蒼天チームの生徒は11時半に学校に集合し、いざ出陣!

まずは歩いて澄川会場の澄川あじさい公園に向かいます。

澄川では2チーム合同での演舞を披露。小さなお子さん連れのファミリーや地元の町内会の方々など大勢の観客と、他のチームの方々の熱量に、リーダーの先生たちの緊張はMax。むしろ生徒のほうが余裕があるように見えました(笑)。

前夜の雨も止み、まぶしい日差しの中で
みんなの笑顔も輝いてました!
澄川会場(澄川あじさい公園)

澄川での踊りが終わるとチームごとに中心部へ移動。札幌駅南口広場、道庁赤れんが広場、大通公園西8丁目ステージのうち2ヶ所で、それぞれにアレンジした新陽ソーランを披露しました。

JR札幌駅南口広場
道庁赤れんが広場
大通公園西8丁目ステージ

クライマックスは大通でのパレード

紺碧と群青、青藍と蒼天がもう一度集合し、2チーム合同で大通北コースを7丁目、6丁目、5丁目と踊りながら練り歩きます。

桟敷席や沿道からも声援や拍手をいただき、ボルテージは最高潮。

最高の笑顔で、全力で、最後は声が枯れるまで踊り切り、澄川会場から数えると全6回の演舞を終え、生徒たちは完全燃焼しました。

感謝を込めて

1年生全員でYOSAKOIソーラン祭りに出る、という2017年から始まった新陽の伝統行事。1年生にとって、全員で行う最初の大切なイベントです。

今年も無事に参加できたのは、支えていただいた保護者の皆様、ボランティアや応援に来てくれた生徒たち、そしてYOSAKOIソーラン祭り組織委員会の皆様や澄川の町内会や澄川精進螢会の皆様のおかげです。

澄川会場では澄川精進螢会の方々と一緒に、新陽の教員や生徒、保護者の方々も運営に関わらせていただき、アットホームな会場であたたかい声援に囲まれて踊れただけでなく、地域とのつながりが深まりました。

当日、生徒たちが踊るたびに補給したドリンクは、株式会社まつりば(StartupBaseU18)様、エスポラーダ北海道様など、複数の企業様からご提供いただいたものですし、YOGAインストラクターの木下友紀さんは、体の動かし方や演舞指導をしてくださいました。

また今年から、法被は個人で購入するのではなくリユースすることにしました。先輩たちから寄付いただいたもの(と新品で購入したもの)を1年生が着て踊り、また来年の後輩たちに引き継ぎます。

新陽のYOSAKOIは、たくさんの方に支えられています。

ご協力くださった皆様、そして応援していただいた皆様、本当にありがとうございました!

地域の方々に当日も応援していただきました
澄川会場は運営メンバーとしても参加
男子野球部は澄川会場の設営をお手伝い
保護者の方々もボランティア参加してくださいました
ドリンク、美味しくいただきました!

完全燃焼のあと

4月に入学してすぐ、チームワークどころか関係性も築いていないうちに始まるYOSAKOIの練習。でも振りを覚えたりフォーメーションを考えたりする中で、ケンカしたり協力したりしながら、だんだんチームとしてまとまり、最後には1年生全体が一致団結していきます。

それを率いるのがYOSAKOIリーダーたち。生徒のリーダーは自薦他薦で各チームから選ばれます。

すべての演舞が終わり、集合したときのリーダーたちの言葉です。

今日一日、みんな笑顔で踊っていて、とてもいいなと思いました。頼りないリーダーだったけど着いてきてくれてありがとうございました!

2ヶ月間、本当にお疲れ様でした。時には大きい声を出したり怒ったりしたけど、みんなと一緒にこのチームでやれてよかったです。ありがとう!

YOSAKOIリーダーは嫌われ役。でも、リーダーも頑張ってるって皆も分かってくれたらなって。そして皆もすごく頑張ってくれました。自分たちに拍手しましょう!

ここまで支えてくれた先生方、保護者の方々にも感謝しています。朝から暑い中、みんなよく頑張ってパレードまで全力でやりきった!今後の体育や日常生活でも全力で楽しんで、みんなで仲良くやっていきましょう!!

4チームの教員リーダーからも、本気で挑戦し、完全燃焼した生徒たちへメッセージをいただきました。

集団が一つの方向を向いたとき、とてつもない力を発揮します。
YOSAKOIはそんな一体感と爆発力を感じさせてくれました。
みんなの気持ちのこもった演舞と声出し。
それに応えるように盛り上がる会場。
心が震えました。
みんな、感動をありがとう。
最高のYOSAKOIでした。
(青藍リーダー・村上智也先生)

入学してすぐにYOSAKOIの練習が始まり、初めは戸惑った人もいたかも知れません。それでも、日々奮闘しながら自分達の演舞を築き上げていくみなさんの姿を見ていて、私自身もだんだんと期待が高まっていきました。
そして、いざ本番を迎えたみなさんは本当に本当に輝いていました!全力で踊って、全力で楽しむ姿に、見ている方々からも温かい笑顔と拍手が送られていました。
みなさんにはこの日の喜びや達成感を忘れずに、これからの学校生活を充実させていって欲しいと思います。
(群青リーダー・大野壮啓先生)

最後に、時にきめ細かく調整を行い、時に強いリーダーシップで皆を引っ張ってくれた全体統括の小崎先生のコメントです。

例年、出場している1チームの教員リーダーとして参加していたYOSAKOIですが、今年はYOSAKOI統括というポジションを任され、生徒のみならず教員全員で一致団結した「学校行事」になるようサポート役に徹しようと思いました。
また、これまでは保健体育の教員がリーダーを務めておりましたが、あの最高の舞台で生徒とともに喜びを分かち合い、新陽らしさを出したいと考え、他教科の先生方に各チームのリーダーをお願いすることにしました。 その他の先生方にも役割を担っていただき、みんなで生徒の大舞台をサポートしていく体制で挑みました。

札幌新陽高校がYOSAKOIソーラン祭りに参加するのは今回で5回目です。 過去の先輩方や教員の想いを、必ず自分が繋いでいかなくては!と強い想いで前年度から準備スタート。 4、5月の練習期間では、皆に迷惑ばかりかけてしまいましたが、生徒も教員も協力的で、いつも助けられました。 「自分のせいで皆の足を引っ張ってしまっているのでは…」という不安な想いのまま挑んだ本祭当日、天候も快晴で多くの方々がご来場され、生徒も教員も皆が本気で楽しんで、とても素晴らしい演舞を披露していました。 それを見た時に、教員リーダーだった時以上に喜びと感動を覚えると同時に、どれだけ皆様に支えられているかということを強く感じ、日頃から大切にしている『感謝』という言葉が、心の底から強く湧き上がってきました。

そして終わった後に生徒や教員から「最高だった!」「本当に楽しかったです!」という言葉を聞き、「本当に良かったな」とようやく安心することができました。一つの目標に向かって、生徒と教員が同じ想いで取り組めることの素晴らしさ、そして、このお祭りに参加させて頂いたからこそ初めて知ることのできる達成感や感動は、本当に貴重な経験です。

最後になりましたが、今年度も多くの方々にサポートして頂きました。 ドリンクのご提供、演舞指導サポート、運営に携わる方々、保護者の皆様、応援して頂いていた皆様に、心より感謝申し上げます。
(YOSAKOI統括・小崎達也先生)

群青&紺碧チーム
青藍&蒼天チーム
各チームを率いたYOSAKOIリーダーの
村上先生(青藍)、武田先生(紺碧)、
大野先生(群青)、西村先生(蒼天)、
お疲れ様でした!!!
全体統括としてリーダーや先生方をまとめた小崎先生

【編集後記】
7月、学校行事として一番のビッグイベントである学校祭が行われます。YOSAKOIが終わると、クラスやハウスごとにステージ発表や模擬店、校内装飾などの係に分かれて、準備を進めています。
1年生全員でのYOSAKOIをやりきった生徒たちには、次は先輩と一緒に取り組む新たな経験に向け、頑張ってもらいたいです。

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