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欲しい未来へ、寄付を贈ろう。〜寄付月間 (Giving December)〜 【週刊新陽 #35】

札幌で初雪が観測された11月19日以降ときどき雪がちらつくことはありましたが、11月27日、とうとう雪が積もりました!

グラウンドも真っ白。そこに動物(たぶんキタキツネ)の足跡があるのは、さすが札幌市南区です。

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いよいよ冬到来の12月。師走とはよく言ったもので、新陽高校の先生たちも忙しく駆け回っています。

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(12月2日朝、本格的に雪が降りました!)

12月は寄付月間

寄付月間は、「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」を合言葉に、毎年12月に行われる寄付啓発キャンペーンです。

2015年に始まり、年々参加する人が増えているそうで、新陽も今年、賛同パートナーとしてこのキャンペーンに参加させていただくことになりました。

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一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。もっと平和な未来。
もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。
そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、
あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。

あらためて寄付について考えたり、実際に寄付してみたり、あるいは寄付いただいた感謝を伝えたりするための寄付月間。新陽の生徒や先生たちと一緒に、未来を考える12月にできればと思っています。

寄付の教室 in 新陽

11月29日、『寄付の教室』ワークショップを校内で開催しました。

ファシリテーターは、コモンズ投信の馬越裕子(うまごえゆうこ)さん。

コモンズ投信は、寄付も『よい世の中を次世代へつなげる活動への長期投資』と捉えて本業として取り組まれている企業で、ゆうこさんは、信託報酬の1%を寄付して社会起業家を応援するSEEDCapというプログラムや、社会課題を解決するために行動を起こしたチェンジメーカーによる7分間のスピーチリレー『コモンズ社会起業家フォーラム』を担当されています。

『寄付の教室(コモンズ投信バージョン)』では、寄付とは何かをいろいろな角度から学びながら、社会課題に目を向けたり、自分なりの納得するお金の使い方を考えたりします。

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ソフトクリームが好きなゆうこさんが、「みんなは何が好き?」と聞くと、参加してくれた3人の生徒は「読書」「素うどん」「人を手助けすること」とそれぞれの『好き』を教えてくれました。(私は「炊き立ての白いご飯」、大道先生は「野球」でした!)

「だれかの『好き』はみんなが応援したくなるよね?」とゆうこさんが言うと、うなずく生徒たち。

一方、使う・増やす・貯める・寄付するという4つのお金の使い方を学んだあと投げかけられた「1万円あったらどう分配する?」という質問には、かなり頭を悩ませていました。

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最後に、社会課題に取り組む3つの団体を紹介いただき、その中でどこを応援したいか聞かれたところ、偶然にも3人とも同じ団体を選びました。

それが、児童養護施設をサポートする活動をしているNPO法人チャイボラさんです。

「困っている子ども達を助ける活動は大事だから応援したい。」
「生まれてきたんだから幸せになるべき。生きやすい世界を作っていく必要があると思う。」
「親がいない子どもについて全国的に問題になっていると聞く。それに取り組む団体を支援すると良いと思う。」

「それぞれが考えた理由には経験から来る自分なりの気持ちがあるね、それがとっても大切だよ」とゆうこさん。自分の物差しを持って自分なりの理由で選ぶことでそれを正解にする力が生まれてくるから、自分の思いを大事にしてね、とメッセージをいただきました。

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寄付は「未来への投資」

あらためて、寄付って何でしょう。困っている人のためにお金や物を贈ることでしょうか。

私が初めて(はっきりと自分の意思で)寄付をしたのは、1995年1月に阪神・淡路大震災が起きた後です。大学1年生でした。テレビで見る映像から大変なことが起きたことは分かるものの、被災地に行く勇気もツテもなく、何もできない自分が唯一できたのがバイト代を寄付することでした。

その後いろいろな寄付を経験し、また、様々な方からお話を聞くうちに、『寄付は未来への投資』と考えるようになりました。

ここで言う未来とはすごく先のことかもしれないし明日かもしれない。どちらにしても、自分が見たい未来への意思表示であり、作りたい世界のために自分が持っている資本を投じる活動、それが寄付だと思います。

同時にこれは、ペイフォワードPay it Forwardでもあると思っています。ペイフォワードは言うなれば恩送り。一対一のやりとりである恩返しに対して『恩送り』とは、次の世代へ恩のバトンをつないでいくことなのですが、これを私は、尊敬する師であり同時に友人でもある経営者の方から教えてもらいました。

あまりにその方にお世話になってばかりなので、ある時「この御恩はいつかお返しします!」と言ったところ、「僕に返してくれなくていいよ。僕の代わりにあなたより若い人たちに返してあげて。」と言っていただきました。

いつも誰かに助けてもらい御恩を感じることばかりなのですが、その分、次の世代に少しでも還元できたらと思っています。

なお、いろいろな寄付経験を経て、私なりに決めているポリシーがあります。それは、『子どもたちをサポートする活動』または『医療の進歩に寄与する活動』を応援するということです。

自分一人で出来ることは限られていますが、『みんなが自分らしく生きられる多様性を尊重し合う社会』につながるような活動をしている方々を応援することで、目指す未来を創っていきたいです。

【編集後記】
実は、11月29日に開催したワークショップは、全3回の活動を通じて寄付を学ぶ『新陽版・寄付の教室』プログラムの第1日目でした。残り2回で、生徒一人ひとりが応援したい団体を探して校長である私に提案してくれることになっています。どんな団体を薦めてくれるのか、それがどんな理由によるものか、とても楽しみです。


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