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無事に前期終了したので特別増刊号です!

9月末、2021年度の前期が終わりました。

新陽高校では「学習成績の評定は、前期期末及び学年末に行う」と教務規定にあり、期末が近づくと評価・評定を行うという業務が教員に重く伸し掛かります。

毎期末やっている業務でも「なんのためにやるのか」「規定に明記されていることの意味は」と都度問い直すのが新陽高校の先生たち。今回も生徒の学習改善につながるにはどうあるべきか議論しながら、一人ひとりの学習状況や成果を確認し、評価・評定を付けていました。

成績ってこんなふうに付けてもらっていたのかと思うと、もっとちゃんと通知表を見ておけばよかった・・・と高校時代を反省します。(先生ごめんなさい〜。ありがとう!)

さて、いよいよ前期が終わる最後の週、半年を総括する職員イベントが2つありました。

そこで今回は特別増刊号として、『週刊新陽〜職員室から』とタイトルも一部変更しお届けします!


オンライン授業リフレクション研修会

昨年3月から新陽が取り組んできたオンライン授業。新型コロナウイルス感染拡大の波に合わせ、完全オンライン授業〜登校対面授業を行ったり来たりしてきました。

▼ざっくり新陽の2021年度前期の授業形態はこちら▼
4月:対面授業とオンライン授業のハイブリッド型
5月:オンライン授業
6月:オンライン授業
7月:オンライン授業→対面授業(2週目以降)
8月:夏休み+オンライン授業
9月:オンライン授業

そこで今回、教務部主導でオンライン授業を振り返る研修を開催してもらうことになりました。

9月27日に行われた90分の研修会の流れは以下。

●アイスブレイク
●ミッション1:「生徒が良かったと思っていること」「生徒が困ったこと」を想像する
●ミッション2:生徒アンケート結果から見える課題と解決策について話し合う

もちろん、研修会場もオンライン(zoom)です。

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アイスブレイクでは、Mentimeter(リアルタイムでアンケートを集計できるアプリ)を使って「最近大変だったことは?」「オンライン授業で大変だったことは?」を自由につぶやきました。

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どんどん書き込まれるつぶやきに、鷲見先生が一つ一つ「そうですよね。○〇って大変ですよね。」と共感してくれるので、すぐに場が和みます。

そしていよいよメインセッション。

ミッション1は、生徒の視点で「よかったこと」「困ったこと」を考えてみよう、というもの。その上で授業で工夫していることをシェアします。

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ランダムにグループ分けされた3〜4人で、思いつくことを出し合っていきました。

グループでの時間が終わりzoomのメインルームに戻ると、乾先生の進行でいくつかのグループから出た意見を全体共有。なお、各グループの意見はGoogle Jamboardに書き残してあるので、共有するとき便利です。

良かった点(教員の予想):
・PCスキルが上がった
・移動時間や空き時間を有効に使えるようになった
・自分のペースでできた
・課題にしっかり取り組めるようになった
困った点・悩み(教員の予想):
・生活習慣の乱れ、授業中に寝てしまうこと
・人間関係の構築がむずかしい
・目が疲れる、悪くなる
・話せない、質問できない

授業での工夫については、「授業スタイル」「コミュニケーションにおける気遣いや使い分け」などが共有され、さらに、実技科目である書道での事例紹介も。先生たちが他教科の授業実践を知ることは意外とないので、貴重な機会となったようです。

では、実際生徒はどう感じているのか

ミッション2では、研修に先立って生徒たちから集めた声をもとにグループでの話し合いが行われました。

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グループワークの前に、まず三好先生から生徒アンケート結果報告のプレゼン。Googleスライドにまとめられたアンケート結果はかなり精緻で、学年やコースごとの傾向が見える一方で、一人ひとりの生の声も知ることができました。

ちなみに、生徒からのアンケート回答はざっとこんな感じです。(自由回答を10程度の項目に分類し集計したものを、note用に再編。)

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先生の認識と合っていたものも多かった一方、困っていることの順位など、やや予想外だった部分もあり、「教員同士の意見交換だけでなく教員と生徒の対話もあらためて必要ではないか」という意見が出ました。

また、アンケートの回答率が必ずしも高くないこと(1学年:68%、2学年:53%、3学年:54%)や、アンケートすることよりもした後が重要ということに触れ、「生徒からの意見を真摯に受け止め、どう改善するかが求められている」と呼びかける先生も。

なにより全体共有の中で、みんな共通していたのは「生徒たちの声には、オンライン授業での問題ではなく、オンラインだろうと対面だろうと向き合って行くべき課題が埋め込まれている」という認識。

全国でのコロナの感染状況に変化が見られてきたこともあり、新陽でも、今年4⽉に策定した「新型コロナウイルス感染症に係る対策基本⽅針」を改定しました。10月からは、登校して対面での授業がメインになっていきます。

オンラインでも対面でも、デジタルもアナログも上手く使って、「生徒の数だけ学びがある」という新陽の教育の基本理念を実現していきたいと思います。

これからが、本当のニューノーマルな学校になるのかもしれません。

前期おつかれさま会

9月28日は前期最終日。終業式、ホームルーム、各種会議とかなりタイトなスケジュールの最後に、全職員での前期納会を行いました。

期末にお互いを労うための納会は、その期を振り返り翌期に向かうためにも、仲間を改めて知るためにも貴重な機会ですが、コロナ禍で実施できない職場が多いと思います。

新陽は、会議や研修でのリフレクションの機会があったり、日頃のコミュニケーションも比較的活発な職場だとは思いますが、やはり納会はあったほうがいい!と思い、今回開催。

企画はすべて前期納会・特命係の4名の先生にお願いしました。

詳細は省きますが、学校祭で生徒がクラス対抗したゲームに挑戦したり、心理学モデルを取り込んだワークがあったり、大盛り上がりでした。(ゲーム会場と職員室をzoomでつなぐなどオンラインと対面のハイブリッド型は、7月の学校祭と同じく、新しい納会のスタイルになるかも・・・。)

チーム対抗で景品も出るとあって、みんな真剣(笑)。仕事でも遊びでも本気でやるのが新陽の教職員です!

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最高で最強の若手たち

今回ご報告した2つのイベント、実はどちらも若手の先生たちが企画運営しました。

オンライン授業リフレクション研修会も、前期納会も、当日まで内容は誰も知りません。特命した時点で【会の目的と日程や予算】だけが決まっていて、それ以外はすべてお任せです。

それぞれ、たぶん1ヶ月程前から何度も打ち合わせを行い、入念に準備して臨んでくれました。

その結果は、上記でお伝えした通りです。

参加した先生たちの顔を見れば、満足度は一目瞭然。「良いプログラムだった」「自分たちでは思い浮かばない」などの声も多数で、私自身も、研修はとても学びが多かったですし、納会はとにかく楽しかったです。

若い先生たちのアイデアやICT活用の軽妙さには、新しい教育を創造する新陽にとって外すことのできない視点が随所に見られ、頼もしい限りでした。

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《オンライン授業リフレクション研修会を仕切った乾先生、山本先生、
西村先生、鷲見先生、三好先生》

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《納会特命係の髙倉先生、久末先生、
伊原先生、尻江先生》

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《研修会でも納会でも、締めは西村先生》

【編集後記】
前期終了は個人的にも節目と感じています。校長に就任して183日が過ぎ、「やっと半年!」とも「もう半年?」とも思います。ここから冬に向かい春に向かい、初めて体験する学校の流れの中でまだまだ戸惑うことがありそうです。

でも一つだけ確信していることは、新陽高校は面白い、ということです。
校長ブログ『週刊新陽』をスタートした時、実は毎週そんなに書くことがあるのかどうか不安でした。でも今や週刊新陽の取材手帳はどんどん埋まり、いつ出そうか困るほどネタが溜まってます(笑)

来週から後期が始まります。気持ちも新たに、これからも新陽の日常やスペシャルな情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!



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