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単独ネイルランウェイができるまで #4

4月10日京都宇治 興聖寺
世界初 単独ネイルランウェイの舞台裏

-NOBUコレBackstage ④-

【未知の領域 30ルックの制作】

 クラファンの期間は、使う脳が違ったのでしょうか大変困ったことに、作品作りが全くできませんでした。
これまでは一回のショーで、2〜10作品を発表していましたので、今回の30作品は未知の世界。およそ2年分を制作したことになります。命を削っていると言っても過言ではない30ルックの制作は挑戦でした。でも、単独をやるなら必要である数でした。


3月のパリコレ渡仏と準備の時期も重なっていて、サロンワークもやりながら、また、慣れない制作以外のタスクも膨大で、これまでの合同ランウェイでは作品のことだけを考えていればよかったことに改めて感謝が湧きました。
どうしても人が関わる方を優先してしまい、自分に向き合う作品創りはランウェイ前の数週間に集中して取り組みました。

夜中に制作し、朝一度自宅にシャワーだけに戻り、またサロンでお客様の施術をする。睡眠は一日のどこかに細切れで取る生活でした。
でも、これが本業であり、やりたいことでしたから、辛いという思いはありませんでした。


 
よく「その馬力やガッツはどこから出るの?」と聞かれるのですが、自分でもわかりませんが、きっと自由なものを創っていること、成果や結果が目的ではないこと、そもそも自分で決めたことなので、ストレスや我慢はありませんし、
 もちろん、腹が立つことや失礼なことを言われ不愉快なこともありましたが、どう対応するかは自分で決められましたので、いつも気持ちはブレずに整っていたかと思います。

 また、「あれだけの構想はどこから生まれるの?」とよく聞かれますが、構想が浮かばなくて苦労をしたことはありません。
 創りたいもの、表現したいものは、浮かんでくるのでどんどんノートにスケッチしています。その中から、どれを現実に生み出すか、どう作れば現実にカタチにできるかを考えます。ここで全てが決まるので、気持ちと時間を費やすのはこの部分です。四六時中考えていたりするので、「作るのにどれぐらい時間がかかりますか?」と聞かれれると、構想期間も入れると計算できなくなり、いつもとても困ってしまいます。


 とにかく時間がありませんでしたので焦りはありました。気持ちが持っていかれそうな時は、うまくいった当日の想像するようにしました。そして、なぜランウェイをしたいのか、その先にどうなりたいのか、を思い出すようにしました。
そうすると、またエネルギーが湧いてきて、ちょうどランウェイ前日に、伝えたい想いのこもった30作品を創り上げることができました。

(⑤へつづく。)

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