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起きていることに特に理由はない(詩)


「トラムの旅」は チェコのプラハ
その地名は何度も見た
やさしい音楽と小さなベル
流れていく静かな町の静かな風景
陽の光 ドアの開閉
終点はどこだっただろう

気づくと今度は空を飛んでいる
崖の上の修道院
フィヨルド沿いの港町
色とりどりの屋根と壁
世界遺産をひとつふたつ
修復されない神殿をみっつよっつ
静かなワルツに乗って海岸線をたどる
少しずつ遠ざかる

電源を切って真っ暗にしても
不安になるわけでもない 目を瞑れば眠れる
だというのに
何故

間もなく午前四時

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