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テレビで口から仏様の出る仏像が何度も映され それは空也上人なのだが なんとなく頭の中で 一遍上人と混じっていたのだった。 そこで、 というわけでもなく、藤沢に行く用事があったので 遊行寺に立ち寄ってみた。 自分で寺を持とうとせず、生涯「遊行」したという。 口で言うのは簡単だけど。 やさしい良い顔をした像だった。 やや前のめりで。 祈るしかできない事 祈るしかできない時 ってあるんだ ということが、自然に納得させられてしまう。 まぁ もっと複雑な政治的な要素もあったみ
暑かったら諦めよう、と友達と決めていたけれど ぎりぎり３０℃くらいだったので、 片道１５分強歩いて行ってきた。 「人が争う」ことをテーマにしたゴヤとか 日本の兵隊さんの日常を版画にしたものとか、 見ごたえがあった。 特に 歩哨に立った兵士が、足で引き金を引いて 自殺しようとしている版画は衝撃だった。 数えられていないけれど、そういう人はたくさんいたんだと思うと切ない。 新日本百景という戦前の風景の版画もあった。 カラーで美しかったが、その中に 台湾とか満州の風景が混ざっ
