The study of Composition and Structure [写真構成の習作]

画像1 参考にならない人も多いかもしれませんが、フレーム内の決め方を書きたいと思います。参考になれば幸いです。 私のフレームワークは、フレームのどこに被写体(主題)を置くか?という感覚ではありません。過去にも何度か語っているけれど、ポジとネガのネガの形やネガ同士の大きさのバランスに意識を向けています。これをする事で写真を撮る時に忘れがちな背景処理や画面全体に対する主題の大きさも同時に処理することになります。 ここでは、私が撮った写真を元にして説明をしますね。
画像2 その前にポジとネガの説明をしましょう。 これから使うポジとネガの定義を一番説明しやすいのは「ルビンの壺」、初めて聞く人はネットで調べてみてください。ツボの絵なのに、何故か顔が見えてくる騙し絵です。ここで言うポジとネガは、ルビンの壺がポジだったら、人間の顔の形に見える方がネガに当たります。その逆もあります。人間の顔の方をポジとしたら、壺がネガに相当します。さて定義づけは終わりました。実際に私が何を考えているのか、写真を見ながら説明します。
画像3 二枚目から四枚目までを順番に見て下さい。特に窓に注目です。台形と逆L字があります。どちらの形も本来のものの形を表していないのでネガになります。 台形は外の窓の形と壁の穴とで作られてますね。ここに注目すると、この明るい台形がページをめくると、細くなって最後には消えていますね。
画像4 逆L字はどうでしょう。これは、壁の穴と窓枠の外側で囲まれて出来ています。ここに注目すると、この形はページをめくると、広くなって最後は台形になっていますね。
画像5 次は五枚目から六枚目を順番に見てください。気にして欲しいのは、壁です。画面左側のL字の形と画面右のカタカナのコの字の形。これも主題を表す形では無いのでネガです。画面左のL字の形は、窓枠と写真のフレームと中心の線から作られる形。これ写真をめくると小さくなっていますね。 画面右のコの字の形、壁に蛍光灯があってコの字になってますね。これ写真をめくると上下のバランスが変わっていますね。
画像6 このネガの形同士の共鳴、大きさのバランス、重さのバランス、色や濃度、これらのバランスが気持ちいいとこを探します。最初で語ったように私は蛍光灯をどこに置くか、窓をどこに置くかでは決めていません。ネガ同士のバランスを意識してフレーミングしているのです。 必然的に背景もひっくるめてバランスを見る事になります。画面四隅まで意識を向けることにつながります。その結果、写真を撮る時忘れガチな全体を観ることにつながると思っています。参考文献 「脳の右側で描け」

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