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およそ〈怒りの陥穽(かんせい)〉は、〈怒らないことの陥穽〉の裏に他ならず 『まなざしの地獄』 見田宗介著より

謝罪を当然とする風潮に「怒らないうことの陥穽」を憂う

陸上自衛隊射撃場での殺傷事件を受けての幕僚長による謝罪会見に違和感を超えた不安感を感じます。
「このような事案は、武器を扱う組織として決してあってはならない。今後このような事案が二度と発生しないよう、再発防止の徹底を図ってまいります。この度は国民の皆さまにご心配をおかけし、申し訳ありません。」
幕僚長による声明は、今の日本の社会が醸し出す行き過ぎた謝罪要求圧力を感じます。

「容疑者は他の指導官によって、その場で射殺されました。武器を扱う組織として、然るべき措置でした。」と言って欲しかった。率直な感想です。

そして、こうした声明を当然のことと受け入れる国民であることが、国防の要となるのだと考えます。幕僚長の謝罪に「怒らないことの陥穽」が、昨今の集団的ヒステリーのような「怒りの陥穽」を醸成しているように思えます。

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