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僕が選ぶ【宅録入門機】

シンガーソングライターの廣野ノブユキです!
一昔前の「プロレベル機材」が最近では安価に購入できたり、各種入門機として市場で見かけることが多くなりました。これは本当に嬉しいことです。

ハードルが下がり、より多くの方が「自分の音を自分で録音して聴いてみる楽しさ」「音を重ねて一人ではできないような音源を作る楽しさ」などを味わえる時代になって、音楽に携わる人間としてこの上ない喜びです。

と同時に、様々なメーカーから多種多様な機材が販売され始めたことで「どれから選べばいいの!?」という声を頂くこともすごく増えました。

そこで今回は実際に僕の生徒様から頂いた質問「宅録における入門機」についてまとめてみたいと思います。
既にネットには同様の趣旨で多くの記事がありますが、ここでは「シンガーソングライターが選ぶ」「宅録」「弾き語り」「入門機」などをキーワードにセレクトしていきたいと思います。僕が実際に使用してきた機材を中心に取り上げますので、使用感も含めてお伝えできればと思います!

まずは必要なものを知ろう!

まず木を見る前に森から見ていきましょう。

  1. PC
    デスクトップでもノートでも大丈夫です。
    重要なのはWindowsかMacか。
    Macだと標準で「GarageBand(iPhoneにも入っているアレです)」が使えるので、後述するDAWソフトにかける費用を抑えることができます。ここで費用を抑えて別の機材にまわす、ということができるのはMacユーザーの一歩目としてはかなりのアドバンテージ。

  2. オーディオインターフェース
    少し詳しい方なら一度は耳にしたことがあるかも、なアレです。PCに直接楽器やマイクのケーブルを挿す場所がないので、彼らを迎え入れるためのステーション的なものとして考えてもらえればOKです。東京駅みたいな。
    何本の線が繋げるかは機器によって様々で、宅録用途だと2ch(チャンネル)備えたものが多いです。ボーカルのマイク用に1ch、ギター用に1chの合計2chみたいな感じです。

  3. DAWソフト
    Digital Audio Workstation」の略で読み方としては「ダウ」「ディーエーダブリュー」みたいに呼びます。PC上で音を扱うためのソフトです。映像でいうところのPremiereProやFinalCutProみたいな。Macユーザーには標準で「GarageBand」がついてきて、機能拡張版の「LogicPro」にもシームレスに移行できたりします。「iMovie」から「FinalCutPro」へ、みたいなのと同じです。

  4. マイク
    大きく分けて「ダイナミックマイク」「コンデンサーマイク」があります。
    ダイナミックマイク」は、カラオケみたいに手持ちで使えて衝撃に強いといった特徴があり、雑音が多い場所でも目の前の音を拾うのに適したマイクと言えます(こういうのを"指向性"なんて言ったりします)。
    コンデンサーマイク」は基本マイクスタンドに取り付けて使い、落とすなどの衝撃にすこぶる弱いデリケートさんです。ただ前者に比べて高音質/高精細な収音ができることが特徴で、いわゆる往年のアーティストがレコーディングで使うようなマイクの多くは、このコンデンサーマイクです。

  5. 各種ケーブル
    オーディオインターフェース⇔マイク/ギターを接続するためのマイクケーブルやシールドケーブルがこれにあたります。
    PC⇔オーディオインターフェースには大体オーディオインターフェースを買った時に付属してくるUSBケーブルで接続するので新たに購入する必要はありません。「ギターもマイクで録るよ」って方はシールドケーブルも要りません。

  6. "あったら尚良し"ツール
    ポップガード(パとかプのような破裂音を収音しないように守ってくれる網目状のバリアみたいなやつ)やマイクスタンドは、そこまで高価でもないので是非揃えてほしいツールです。導入ハードル低い割に効果が高いという、いわゆる「高コスパ」なツールです。

いきなり結論から見ちゃいましょう!

説明ばかりだとつまらないので…。
WindowsとMacで差があるのは
標準でDAWソフト付属かどうかだけです。

オーディオインターフェース

YAMAHA AG03(マイク入力:1ch)

コンデンサーマイク

audio technica AT2020

RODE NT1A

DAWソフト

Windows→Cubase or Studio One

Mac→Garage Band

ポップガード

STEDMAN (ステッドマン) PRO SCREEN 101

マイクスタンド

TAMA(タマ) MS205BK ブームマイクスタンド

実際に聴いてみましょう!

結論はわかりました。
じゃあこれらを揃えるとどんな感じの音が録れるようになるんだい、というところですよね。
僕ならそう思います。

活字より音で、目じゃなく耳で。
実際に聴いてみてください٩(´ `๑)و

*Safariなどに一度ダウンロードしてお聴きください*念のため音量を小さめにしてから再生してください。
*下記データをひとまとめにした動画も
 作成したので繰り返し聴かれる場合は
 こちらもご活用ください💁🏻‍♂️

AT2020_Voice

AT2020×AG06×STEDMAN

NT1A_Voice

NT1A×AG06×純正ポップガード

AT2020_Guitar

NT1A_Guitar

*それぞれのトラックには
 ノイズ除去処理のみ施してあります
*ギターからマイクへの距離は約30〜40cm
*48kHz / 24bit 録音


入門の定番機として非常に良質な音

AT2020の方が柔らかく自然な音のように聴こえました。マイクとの距離や角度次第ではあらゆる声質や音色にも対応できそうなフラットな音です。

対してNT1Aは、いかにも「コンデンサーマイクで録りました」というようなパキッとしたHi-Fiな音に聴こえました。高域が自然に持ち上がっていて、キラキラした音。フラットというわけではないけれど「ミックスとかよくわかんない!」「とりあえず抜けの良い音が欲しい!」のようなO型気質の方(僕もO型です…仲間ですね)はNT1Aは向いているかもしれません。

どちらにせよ高コスパで自宅録音環境を整えられる素晴らしいマイクでした。

オーディオインターフェースについては、僕が使用したのはAG03よりも入力ch数の多いAG06というものを使っています。03も06も中身は変わりません。
一歩目としてならAG03でも充分かと思います(売れているのは03の方。価格もお手頃です)。

ちょうど今はこんなセットもあるみたいです。
僕がこれから始めるなら確実に候補に入れます。

ショックマウントって?

マイクをゴムに吊るしてノイズから守るツール

NT1Aのセットには付属してくる「ショックマウント」。マイクをゴムで吊ることでグラウンドノイズ(床からの振動など)が収音されてしまうのを防ぐことができます。

こちらはできればあった方がいいです。なくても綺麗には録れますが、ちょっと扱いに神経を使わないとすぐに低音のノイズが入ってしまいます。

AT2020にもショックマウントは装着可能です。出来れば純正を。サイズ違いが起こりやすい分野です。

まとめ

DAWソフトについては音質にさほど違いはなく、操作性や画面レイアウトの好み程度かなと思います。僕はレッスンでも扱うためCubase/StudioOne/LogicProの3つを持っています。この辺りで詳しく知りたい方はLINEなりでご連絡ください☺︎

まずは「やってみたい!」と思った時に高コスパのもので一通り揃えてしまうことが【やる気(熱量)を損なうことなく前に進める選択】となる気がします。
ここで紹介したものなら「うわぁ失敗した〜」「お金の無駄だった…!!」は起こらない(はず)と思うので初期投資としては有力な選択肢になると思います。

みなさまの宅録ライフスタートの一助になれば幸いです。

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