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水清ければ魚棲まず

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魚の飼育でいちばん気を使うのが水質管理。
フンや餌の残りなどで水が汚れたら気になるし、そんなものが無くても、水が白濁したりする。

アンモニアが発生するからだ。これをバクテリアの一種のニトロソモナスが亜硝酸に分解し、これをニトロバクターが硝酸塩に分解する。

アンモニアから分解されるたびに毒性は弱まるが、硝酸塩でも無害ではないので、ここで初めて水換えが必要になる。
このバクテリアたちは、空気中にも存在するので、放置しててもそのうちに水は綺麗になってくるが、魚は調子を崩す。なので適切にフィルターなどを使ってフンの残りや餌などを取り除き、三分の一程度の水換えで凌ぐ。ガラス面や濾過層などにバクテリアが付着しているから、水の全交換やガラス面を擦ったりしてはいけない。
それこそ魚に対して虐待してるのと同じで、水換えのたびに一時凌ぎだけで過酷な状況を作り出している。


その期間は30日から45日。その期間を少しでも短縮するために濾過材を工夫したり市販のバクテリアを投入したりする。
これは熱帯魚でもメダカでもナマズでも同じ。
メダカ、金魚、川魚などは、透明にするよりも、水を日に当てて植物性プランクトンを発生させることによってできる「青水」と呼ばれる、緑がかった水を使うこともある。

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環境の良い池や沼などで、緑色の水なのに魚が大きく育つのを見たことがあるだろう。飼育で使うには管理がそれなりに難しいので、おすすめはしないが。

魚の飼育は、バクテリアの飼育、と、よく言われるがまさにその通りで、立ち上げ時からバクテリアが安定するまで、いかに我慢するか、そして、そのあとバクテリアの状態をいかにキーブするかが魚飼育の肝である。

バランスの良い水槽は濁らないし、ガラス面にら苔もつかない。

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