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「人間関係のストレスを無くす方法」はこれに尽きる!

病気の原因は、現代では直接・間接を含めてストレス由来が多いと感じます。健康を語る上で、ストレスとの付き合い方の話は避けては通れません。

ストレスの9割は人間関係にあると言われています。確かに人とのかかわり以外で、腹にズーンと来るような嫌なことってなかなか起こらないですよね。

その人間関係のストレスへの解消法。巷の本にも色々書いてありますし、ネット記事にも五万と出ています。私は、カウンセリングなどもしていた時代もあり心のことも大好きなのですが、その中で私が、やっぱり人間関係はこれに尽きるな~と思うことが1つだけあります。

それは、

「距離感」です。


富士山は、私にとっては、遠くから眺めるくらいの距離感がちょうど良いです。一度山頂まで登ったことがありますが、近づきすぎたら単なる岩山です。何も美しくはありませんでした。

美人だけど性格がちょっと…って人とは、少し遠目から見て、近づきすぎないくらいが私にはちょうど良いです。それ以上近づくと、粗が見え過ぎます。

親も仲が悪くはないですが、一緒に住むのは距離が近過ぎますし、年に何回か顔を見るくらいがちょうど良い距離感です。

逆にウマが合う人とは毎週でも逢って飲みたいくらいです。

もちろん、人によって価値観や相性が違うので、ある対象に対する適切な距離感は人それぞれです。

そして、距離感には、物理的距離、時間的距離、心理的距離があります。


このすべてが適切であれば、その人との人間関係のストレスは激減します。親と子だからって、近過ぎたら良い訳ではありません。所詮、人と人。お互いにとっての適切な距離感でいるのが一番心地よいのです。

夫婦は仕組み上、全ての距離が近くないと成立しにくいです。距離感が近くてもストレスにならない人を選択しましょう。そうでないと、結局、別居して、別れて、という適切な距離に落ち着くことになります。

世界的にみても、日本人はとても殊勝な民族です。人間関係がうまくいかないと、自分を責めがちです。自分の努力のせい、自分の愛が足りなかったせいと思ってしまいます。

でも、どんなに愛情深くでも、適切な距離感を間違えると、うまくいくのは非常に難しいです。相手の良いところが見えにくくなりますし、人間関係か自分の心が破壊されるのが関の山です。

もちろん、養われている学生という立場だったり、職場の上司だったりと、すぐに物理的距離を取るのが難しい関係もあります。そういう時は、時間的距離、心理的距離を取って、できるだけストレスを緩和するようにしましょう。

愛の成長スピードは遅いので、適切な距離を取った上で、愛はゆっくり育めば良いのです。

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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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