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お子さんお孫さんと一緒に楽しめる映画『オズの魔法使』&『雨に唄えば』 (配信有) STAY HOME

家で過ごす時間が長くなる中、親子で、またはお孫さんと一緒に楽しめるミュージカル映画を紹介します。
これから紹介する2本の映画『オズの魔法使』と『雨に唄えば』は、欧米の映画館で週末の午後に行われるチルドレンズ・マチネー(子供向けの上映会)での定番なので、誰もが安心して鑑賞できるクラシック映画です。

まず1本目は『オズの魔法使』(39年)”The Wizard of Oz”です。
今から80年以上も前の作品ですが、MGMという当時ハリウッドの大スタジオが莫大な製作費をかけ作り上げた「夢の世界」です。今観てもまったく色あせていないのは驚愕します。

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冒頭「童心を忘れない人々と子供たちにこの映画を捧げます」とテロップが入り映画は始まります。
最初はセピア色(当初はモノクロでしたが現在はセピアになりました)なのですが、オズの世界に入ってからは、豪華なセット撮影ならではの、美しい“テクニカラー”な世界に引きこまれ、しばし現実を忘れさせてくれます。

ストーリーは、竜巻のおかげで迷い込んだオズの世界から家に帰りたいドロシーが、脳みそが欲しいカカシ、ハートが欲しいブリキ男、勇気が欲しいライオンと共にオズの魔法使をさがす旅に出るというものです。

アメリカでも新型コロナ肺炎でのSTAY HOMEのため、アメリカン・フィルム・インスティチュート/AFI が、家で観れる映画の紹介を始め、その1本目がこの『オズの魔法使』でした。紹介したのはスティーブン・スピルバーグです。
家ほどいいところはない」というセリフは、現在のコロナ禍では良いメッセージだと話しています。

ドロシーに扮するジュディ・ガーランドはとても可愛く、犬のトトも愛らしい。主題歌の「虹の彼方に」”Over The Rainbow”は一度は耳にしたことがあるでしょう。ミュージカル・ファンタジーの名作です。

小さいお子さんと見るなら「吹替版」がよいのですが、配信では見つかりませんでした(←私は海外在住のため全てチェックできませんでした)。
正規のワーナーブラザーズ発売のBlu-rayやDVDには吹替があります。

2本目は『雨に唄えば』(52年)”Singin’in The Rain”です。
これもMGMスタジオが製作した、ミュージカル映画の金字塔です。前述のAFIが選んだ「史上最高のミュージカル映画100」では、第1位がこの作品で、第3位が『オズの魔法使』でした。

『オズ〜』はミュージカル・ファンタジーでしたが、この『雨に唄えば』はミュージカル・コメディです。なので笑える場面がいっぱいです。

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物語は、サイレント映画(つまり昔の声が出ない映画ですね)の大スタードン・ロックウッド(ジーン・ケリー)が、トーキー映画(音声が出る映画)の技術革新でスターの座から落ちそうになるのですが、恋人のキャシー・セルドン(デビー・レイノルズ)と親友のコズモ・ブラウン(ドナルド・オコーナー)と一緒にその危機を乗り越えるドタバタを描いてます。

ともかくミュージカル場面がどれも素晴らしいの一語につきます。有名な雨の中踊り歌う「雨に唄えば」をはじめ、「グッド・モーニング」「モーゼズ」「メイク・エム・ラフ(笑わせろ)」などどれも楽曲とタップ・ダンスの素晴らしさを堪能できます。

大人から子供まで楽しめ、観終わった後必ず笑顔になれる映画です。

配信のサイトでは「吹替版」となってますが、実際は「字幕坂」かと思いますが...
残念ながら正規ワーナー・ブラザーズ版Blu-ray, DVDには吹替がありません。

欧米ではこの2本の映画はその後の文化・芸術にも多大な影響を与えています。文化的教養の基礎となるものです。未見の方はこういう機会にご覧になるのはいかがでしょうか。

あ、それから2本とも画面サイズはスタンダードです。現在のワイドテレビだと両脇に黒いマスクが出ます。そうなってない時はテレビの設定で直してからお楽しみください。

家族みんなで楽しめる映画を観て、STAY HOMEで乗り切りましょう

てなことで。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!