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追悼 チャドウィック・ボーズマン 永遠の「ブラック・パンサー」

俳優のチャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)が、大腸癌のため亡くなった。享年43歳。アフリカ系アメリカ人俳優のホープだった。本当に惜しい。

「42〜世界を変えた男〜」(13年)のジャッキー・ロビンソン、「ジェームズ・ブラウン〜最高の魂を持つ男〜」(14年)のジェームズ・ブラウンといった実在したアフリカ系アメリカ人のレジェンド役。「ブラック・パンサー」(18年)、「アベンジャーズ」シリーズでのスーパーヒーロー役。「ザ・ファイブ・ブラッズ」(20年)の聖職者のような崇高な役。どれもこれもチャドウィック・ボーズマンだから、そのキャラクターが輝いて見えた。考えてみたら、ぼくはどれも2回ずつ観ている。

「ブラック・パンサー」の頃は、癌がステージ3から4に変わる時だったという。
おそらく「死」というものを、意識していたと想像する。その中で、全世界の子供たち、特にアフリカ系アメリカ人の子供たちのヒーローとなり勇気を与えた。

アメリカでは、今”BLACK LIVES MATTER”のムーヴメイントが起きている。2020年8月23日にアメリカで発生した、警官による黒人男性銃撃事件への抗議を示すため、大リーグでの試合ボイコット。チャドウィック・ボーズマンが演じたアフリカ系アメリカ人初のメジャー・リーガー、ジャッキー・ロビンソンの背番号と同じ42秒間の黙祷などが行われたばかりだ。

このタイミングで、スーパー・ヒーローが亡くなったことは、アメリカのみならず世界に与える衝撃は大きいと思う。本当に残念だ。

先月Netflixで配信されたスパイク・リー監督の「ザ・ファイブ・ブラッズ」を観た時に、チャドウィック・ボーズマンのような有名で良い俳優をキャスティングしているのに、なんかもったいない使い方してるなぁ、と思っていたが、今にして思えば健康上の理由だったのかと推察している。どことなく元気がないなぁ、という印象があったのも確かだ。

今は安らかに休んでいただきたいと、ファンの一人として思っています。
彼の映画は永遠です。



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