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時代、文化、その中で何をする?

こんにちは、セブンデックス共同代表の中村です。

弊社の広報担当から、「年明けに何かしらのnoteを書いてください!」とお声があり、筆を取ることにしました。

テーマなどは特になく、「好きなことを書いてください」とのことで、
いつもは会社のビジョンや事業について、組織に対する考え方を弊社のオウンドメディアで書くことが多いのですが、今回は明確な目的などは定めず、ただ書きたいように書き進めていこうと思います。

追記:(その結果、社内に向けた発信みたいな内容になってしまいました。)

セブンデックスも早いもので2018年に創業して、6年目に入りました。事業はビジネス・クリエイティブ・スタジオ事業とHRソリューション事業の2事業になり、メンバーも30人を超える世帯になりました。

コンパウンドスタートアップ、と言えるほどのことを出来てるかはわかりませんが、これだけ変化が激しい社会を生き抜いていくために、そして弊社のパーパスである「小さな革命を次々と生み出し、日本のシーンを沸き起こす」ために社会に多様な形でインパクトを出し、より多くの仲間が仕事をしてくれる"場づくり"にもっと努めていきたいと日々改善を積み重ねていくことを考えています。

そんな中で、今頭の中にあることを書き出していこうと思います。

予測不能な時代ってなんだろう?

VUCAの時代とよく言われるようになって、もう10年以上経ったでしょうか。時が経っても、その時代の正体をまだ掴みきれずにいます。正体が固定でないことこそが、その時代の特徴なのかもしれませんが。

VUCAの時代
V(Volatility:変動性)
U(Uncertainty:不確実性)
C(Complexity:複雑性)
A(Ambiguity:曖昧性)

複雑性と曖昧性が高いことに難しさを感じているのかもしれません。
一つのことを解くのにそれに必要な要素が多く絡み合う、一見天秤がわかりやすく振れてしまうトレードオフの要素を両立させる方法を考える必要がある。そしてその要素は決して単純なものではなく、曖昧で雲を掴むようなものが多い。見えているものはあくまで表面的な話で、その真因はすごく遠いところから始まっていたりする。いろんなところでリスクの可能性が高まったことで、よりその判断には神経を使うようにもなる。

そんな中で"少しの息苦しさ"を感じなくもない。「もっと適当でも生きていけなかったー??」そんな愚痴を零しそうなこともある。それに加えて、不安定な社会情勢と迫り来る社会問題。不安な環境にonして息苦しい日常。「うわぁぁ!!」と走り出してしまいそう。「人にそう感じさせやすいのが、このVUCAの時代というものなのかな?くそ、厄介な相手だぜ!」そんなことを考えています。

希望だけを見て過ごしていけるのなら、幸せだろうか。そう考えると、これは先進国、発達した国だからこそ感じる閉塞感なのかもしれません。まだまだ発展途上な環境なら、その先を見て希望を持てる。しかし、それだけが大事なことではないと思います。僕らは今恵まれた環境にいるからこそ閉塞感を感じている。だったらそれは幸せなことかもなと。

2018年にセブンデックスを創業した時から、「シーンを沸かす、この閉塞感を打破する」そういうことを言葉として掲げ、その想いをパーパスに込めてきました。思えば、この恵まれた環境にいるからこそ生まれがちな閉塞感に抵抗があり、「もっとできる!もっと沸かしたい!この環境だからこそ、もっとやれる!そう思わなきゃ!」と思っていたのかもしれません。そしてセブンデックスという場所がそれを生み出す場所にしたい。

だから、「小さな革命を次々と生み出し、日本のシーンを沸き起こす」というパーパスを立てたのだと思います。

文明化は進んだ。文化はどうだ?

役に立つものを作るのが文明化。意味をつくったり、人に生きがいを与えたりするのが文化

by ケインズ

2000年以降、文明化は急速に進み、自分たちの生活も劇的に変わりました。
とくにIT、インターネットをはじめとする情報技術、デジタルの領域が圧倒的に便利になりました。

ふと思うのは「文化ってなんだろう?」ということです。

文化」は民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称

自分の中で最もしっくりきたのは、
「これってこういうものだよね、これって一般的にはこういうものだよね」っていう世間的認識のこと、と解釈することでした。

「仕事をする時はスーツを着るのがあたりまえ」

「普通に私服で仕事をしている」

「仕事はオフィスに行ってするもの」

「リモートで仕事してもいい」

のようなあたり前とされているようなことや一般論がアップデートされることが文化を進めるということと理解をしています。

コロナウイルスによって社会環境に大きく動かされる文化もあると思いますし、仕事をする時の服装に関しては2000年代にベンチャー企業が台頭し、社会的な地位を得たことによって動かされた文化なのかなと思います。

文明化と文化について考える、これから先もっと良い社会を創っていくためにはどうなっていけばいいのか?今の文化の中で、これ以上文明化を進められる幅は少なくなってきている、ということを感じたりもしています。
山口周さんの記事を読んだ時に、この文章には共感を覚えました。

16世紀以降、日本は文明化に邁進してきたけれど、もう文明化はし尽くしたと。今は、近代的価値観の終焉に直面しているのだと思います。

あなたは意味のない「クソ仕事」をしてないか。山口周さんが提唱する「ニュータイプ」とは

であれば、文化をアップデートすることで次なる文明化を推し進めることができる。文化を進めること、文化をアップデートできるようなことをやっていくこと、そしてそれを実行する人。そういうのが必要なのかもしれない。

セブンデックスは既存の"あたりまえとされていること”や”そういうもの”と言われていることを良き方向にアップデートできるインパクトを社会に与えたい。既存の文化にアタックできる活動=革命を作っていける会社を目指していきたいです。

気をつけるべき敵は"同質化"

時代が進んでいくなかで、話題の中心になるのはAI。その中で感じているのは、今後同質化することが増えるんじゃないかと思っていたりします。最適な業務を行う負荷がAIに転化され、出力結果に”らしさ”が反映されないような一定の正解を出す業務はAIの方が凄まじく早い。

人はより"らしさ"が問われる仕事を行うようになる。これまでより意味について考えられることが増え、その結果として"意味すら同質化"してくることまであるんじゃないかと。業務の同質化、意味の同質化、いろんな所で同質化が起きてくるんじゃないかと。

いままで以上に自分たちのアイデンティティ、そして意義と意味が重要になる。これまでは「アイデンティティがあること」が重要だったことから、「周囲を惹きつけるほどの"らしさの強さ”があること」が重要な時代になっていきそう。だからこそ、経営判断、事業判断、いろんな意思決定、そして施策実行により自分たちのらしさを交える、"自分たちの論語と算盤"を回しながら、経営活動をやっていく必要がありそうです。

なんとでも言い訳できる環境で言い訳せずにやっていく

いますごく難しい状況だと思うんです。少なくとも僕は今の環境の本質をすぐに理解し、すぐに掻い潜る戦略を立てられる人ではなく、難しいなぁと思いながらやっています。

難しいことばっかりです。複雑で曖昧なことが多い。
ただでさえ事業を伸ばしていこうとするのは大変なのに。その上にノイズも多い。気をつけなきゃいけない、繊細にならなきゃいけないことも多い。

向き合っているからこそ、なんとでも言い訳できる、ちょっとぐらい言い訳してもよくない!?って思うかもしれない。その環境に言い訳せずにやっていくことが大事なんだと思います。じゃないと目が曇ってしまうから。

なんのため?やっぱり目指すビジョンのため。そうじゃなきゃ、やるべきことに理由づけなんてできないかなって。大変だから。大変なことわざわざやる理由なんて、そんなに多くはないと思うので。

自分たちが目指す姿を追いかける、そのために意思決定して、そのために動く。それが自分たちらしさを引き出す方法だと思うし、大変なことをやるべき理由になると思う。

「小さな革命を次々と生み出し、日本のシーンを沸き起こす」
パーパスに則り、社会にインパクトをつくり、文化をアップデートできるようなことをやっていけるように、日々頑張っていきたいと思います。


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