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メンタルマガジン

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私のメンタル系の記事をまとめています。
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#セラピー

意識と無意識の統合とは?

人が考えていることは、基本的に意識的なものが多いです。これは、これまでに学習してきた結果として、「こう振る舞ったほうがいい」と考えているからです。そのほうが理性的には都合が良く、当たり前のように感じられるでしょう。 しかし、理屈が通らない無意識の世界では、「嫌なものは嫌」「好きなものは好き」といった、論理的ではない感情が支配します。 では、どちらの力が強いかというと、当然、無意識の方が強いです。なぜなら、人間は24時間フルタイムで意識を保つことができないからです。意識して

被害者意識のクライアント

被害者意識があっても、それを改善しようと思っているクライアントは良いクライアントです。しかし、被害者意識に気づかず、目の前の人を傷つけることが目的になっている人たちもいます。 被害者意識のある人は、過去に何らかの被害に遭っていて、その時の感情がケアされていません。だから、周りの人は自分と同じ目に合わせたり、嫌な思いをさせたりすることが無意識に行われます。本人には悪気は無いので、何とも言えないところですが、改善しないと人間関係は広がらないし、人生うまくいかなくなることが多々あ

セラピーは、継続的に受けなければいけない

メンタルのトラブルが発生したときにセラピーを受けるのは、一般的に理解しやすいことです。しかし、セラピーが必要な人は、性格的に少し弱さを抱えていることが多いため、たとえ今は問題がなくても、将来的にまた同じような状況に陥る可能性があります。 その結果、再びセラピーが必要になることが考えられます。本来であれば、セルフセラピーを身につけることで、その頻度を大幅に減らすことが望ましいです。セルフセラピーを学ばない限り、再び精神的に苦境に立たされ、活動が困難になるかもしれません。 日

セラピーは、必ずしも成功するわけではない。

セラピーが必ずしも成功するわけではないことを、ご理解いただけますでしょうか?どんな医者でも、すべての患者を100%救えるわけではありません。もちろん、医者もセラピストもベストを尽くしています。しかし、セラピーがうまくいかないケースも存在します。 セラピーを信用していない、またはセラピーが怖いと感じることはよくありますが、それ以外にも以下のような理由があります: クライアント自身が解決する気がない。 クライアントの物事に対する理解力が低すぎる。 クライアントが自己中心的

嫌な想いの正体

メンタルが整っていない人は、よく嫌な思いをしていると思います。この嫌な思いの正体について理解していますか? 人は何らかの刺激を受けたときに、自分の経験や知識に照らし合わせて反応します。だから、過去に嫌な思いをして、それをそのまま放置している人は、 似たような刺激を受けると、同じような気持ちになってしまいます。 刺激は、いつ何時やってくるか分かりません。例えば待ち合わせをしていて、ある人が目の前を通り過ぎたとき、なんだかわからないけど、嫌な気持ちになったと言う事はあるかもしれ

解離性障害(DID)のトラウマ解決

普段、トラウマの解決をすることが よくあります。 1人の人格におけるトラウマの解決は 比較的簡単で、問題を見つけられれば、 それに対する反応を変えるだけで トラウマによる症状が出なくなります。 しかし、解離性障害の場合、 複数の人格があるため、 トラウマを解決しようと思っても 人格が入れ替わってしまい、 うまくいきません。 そもそも強い衝撃があって、 その痛みを回避するために人格が 生まれているので、 似たような痛みを感じると 人格が入れ替わります。 だから、トラウマ

ブリーフセラピー(短期療法)という選択肢

セラピーと言えば、時間をかけて自分を理解し、 内面を掘り下げるイメージを持つ方が多いでしょう。 確かに、じっくりと時間をかけることで 深い気づきや変化が得られることもあります。 その前に試してほしいのが「ブリーフセラピー」です。 通常のセラピーが数ヶ月から数年かかるのに対して、 ブリーフセラピーは数回のセッションで効果を実感できることが多いです。 仕事のストレスで悩んでいたAさんは、 たった3回のセッションでストレスの感じ方が大きく変わりました。 仕事に対する捉え方や

疑えないメンタルの問題。

大きなトラウマとか、すごい体験であれば 記憶に残っていることが多くて、 それを手がかりに解決に向かおうとする方法もある。 実際にはそんな大きな問題でなくても、 人の気持ちの中に大きく引っかかりを作ってしまう事件はある。 些細なことを覚えていないので、そのことが原因だとは誰も思わないし、 覚えていないから、注意深くケアする対象にもならない。 実際には、親が言った一言がずっと影響している人はいる。 そのことについて、自分から話すこともないので、誰も気がつかない、 比較対象も

パニック症について(理由と出口)

パニック症を患っている人は多いと思う。 私自身もなったことがある。 過呼吸であったり、広場症候群、 衝動的に良くないことを考えてしまうことがあった。 パニック症にはいくつかのパターンがあるが、 その中で比較的多いのが、幼少期の抑圧から来るパニックだ。 幼少期に自分で人生を選択できない状況にある人が、 パニック症になるパターンが多い。 これは私の観測した範囲のことである。 具体的には、虐待や過度の教育などがそれに当たる。 子供としては親に嫌われるわけにもいかず、 親の

(DID)解離性障害について

私が個人的に対面した複数の解離性障害の方々がいます。憑依型と非憑依型、それぞれいます。 解離性障害についてはいろいろなアプローチがあるだろうと思います。 私のやり方では、無理に統合はしません。 個々の人格は、非憑依型であれば、それぞれの存在を認識していて、傍観していると言う感じです。 それぞれに役割があって、ある状態になると人格がスイッチします。 話し方や雰囲気が変わる、顔つきが変わるので別々で他人のように思えました。 私のやり方は、それぞれの人格と話し合い、何を求め