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言葉が届かない

コミュニケーションの四象限

コミュニケーションは四象限にまとめられるような気がしている。
横軸に温度、縦軸に丁寧さをとると、①丁寧で暖かな対応 ②丁寧だけど冷たい対応 ③粗雑だけど暖かな対応 ④粗雑で冷たい対応 の四象限ができる。
丁寧な言葉は、特に大人数が集まった場では、個人ではなく集団(自分以外のその他大勢)へ向けた言葉として受け取られやすいんだろうと思う。
だから、①で何かを伝えようとしても、なかなか伝わらないケースが増えている。

言葉が届かない問題は法定速度と似ている

コロナ禍は特にそうだったけど、他者との関係性を構築しにくい世の中だな、と感じている。
でも、③や④で伝えようとすると、トラブルが発生しやすい。
だから、世の中は①や②、つまり丁寧な言葉で溢れている。
それ自体は全く悪いことではないし、そもそも粗雑な言葉に積極的な正しさはない。
けれど、そのせいで残念ながらいろんなことを自分ごととして受け取れない人が増えている。そういう事象が増えている。
と書くと、それは一部の低モラルな人たちの話では?と思うかも知れないけど、例えばこれを読んでいる人の中に70km/h制限の高速道路で70km/h以下で走る人がいるだろうか?
70km/h制限ね、はいはい。わかりますよ、制限速度は。わかっているけど、誰もその速度で走らないし、そんな速度で走れば後ろの車両に迷惑だろうし。制限速度はあくまで建前。安全に走れる速度で走ればいいでしょ。
くらいの意識で、みんな制限速度なんてわかっていても無視している。
丁寧な言葉を自分ごととして受け取ってもらえない=言葉が届かない問題と、制限速度を守る人がほとんどいない問題は、似ていると思うが、この話自体自分ごととして受け取れる人は少ないんだろうな、と思う。


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