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採用広報をやる上で大事にしている2つのこと

■要はこの記事で何をいいたいのか(忙しい人はこれだけ読んでね)

・採用広報という概念が一般化してきたけど、手段の目的化が進んでいる気がする
・僕は採用広報の目的を以下の2つだと思っている
①社外の方に「働きたい会社」だと思ってもらうこと
②社内の方に「働き続けたい会社」だと思ってもらうこと
・特に②が重要で、採用広報の役割を「記事を書くこと」だけにとどめないことが大事

■簡単な自己紹介

簡単に自己紹介をします。
18年9月にマネーフォワード2代目の採用広報担当として入社しました、やる気(@nobosemon21)と言います。前職はクラウドワークスという会社で、いろんなことをやっていましたが、採用も広報もライターもカメラも未経験で入社しています。

僕の立ち位置と社内の体制をお話すると、
①人事の採用部署内にいること
②採用広報活動の専任として活動していること
(採用部ですが、面接など選考活動には関わっていません)
③採用PRチームという部署で2人体制ですが、実務を担当しているのはほぼ僕1人であること(上司は採用責任者が兼務)
④広報は別の部署で複数人います。

■採用広報あるある。手段が目的になっていませんか?


1年前に比べて、各社が採用広報に取り組むようになってきた印象です。多くの会社がWantedlyやnote、オウンドメディアを使って発信することが当たり前に。「採用広報ってなにそれ?」と言われる回数もぐっと減り、知人から採用広報についてヒアリングされたり、ノリで企画した勉強会も多くの方に集まっていただきました。

一方で、記事を書くことはあくまで採用広報の手段で一部分でしかないのに、「採用広報って記事書くことでしょ?どんな記事書けばいいですか?」という相談を受けて、「目的と手段をはき違えてるなぁ」と思うことも多々ありました。


■MissionとVisionを作りました


かくいう僕も目的と手段をはき違えそうになった1人です。そうならないためにどんなときでも立ち返る目印として、ちょうど1年前に上司と一緒にMissionとVisionを作りました。

・Mission
ヒトと組織の想いをつむいで、
マネーフォワードをもっと近くへ

・Vision
今日と明日(あす)の仲間に、
マネーフォワードの今日と明日(あす)を届ける

■MissionとVisionを決める議論で出た2つの結論


上司とMissionとVisionを決める上で、いろんな議論をしました。
・採用広報ってなんでやるんだっけ?
・どこを目指してやるんだっけ?
・なんで専任の僕がいるんだっけ?
・広報じゃなくてなんで人事なんだっけ?

最終的に、採用広報をやる目的は以下の2つだねと話がまとまりました。
①社外の人が働きたいと思う会社になるために
②社内の人が働き続けたい、あるいは他の人に紹介したいと思う会社になるために


■①社外の人が働きたいと思う会社になるために


これは、「採用活動の一環としての採用広報」というシンプルな目的です。
記事の発信等を通じて、自分たちの魅力を伝えることで興味をもってもらうか。ゴールは一緒に働く仲間を増やすため。

おかげさまで、1年で社員が400名弱→約600名と、200名近くも入社。先日はWantedlyさんに一連の採用活動を表彰いただき、総合賞部門のGOLD賞を受賞することが出来ました。


■②社内の人が働き続けたい、あるいは他の人に紹介したいと思う会社になるために


採用広報をする上で、そもそも自分の会社が魅力的であるか、自社のことを魅力的だと思っている社員がどれぐらいいるかを常に考えています。

「うちの会社魅力的だよ!!!」と採用広報の人だけが大きな声で叫んでいる会社と、「今働いている会社、いい会社なんだよね。」と家族や知人にいろんな社員が自然と紹介している会社。どちらが良い会社かは分かりますよね。

魅力的な会社とは、社員のエンゲージメントが高く、「この会社で働き続けたい。がんばりたい」といった働きがいを感じてもらえていることだと思います。そのような環境があることで、採用広報にうまくつながっていくと考えています。
【保存版】2年間で180社以上の採用広報を手がけて掴んだノウハウ、全てお話しします

じゃあ、どうやって良い会社にするのか、魅力的な会社にするのか。近道や魔法はなくて、本当に地道な1つ1つの積み重ねだと思っています。社内のちょっとした声に耳を傾け、変化を察知して1つ1つ行動に移す。これの繰り返し。

人数が増えてきて、仕事で関わる人以外とコミュニケーションする機会がないんだよね
→部活動を作って、イベントを企画してみる。そうすることで「ああ、この人達となら楽しく働ける!」と思う機会を少しでも増やしてみる。

他社みたいにオシャレなTシャツがほしいなぁ
→有志でTシャツPJTを立ち上げる。みんなでデザインを考えて、みんなで選ぶことで、Tシャツをきっかけに少しでも会社がスキだと思ってもらう。

他にもこういった取り組みをたくさんしてきたので、数え上げればキリがない…
「こういった些細な積み重ねが、記事を書くことと同じぐらい、むしろそれ以上に採用広報の2つの目的のためには大事なんじゃないかな」と1年間の感想として心の中で思っています

(ちなみに成果としてリファラル採用の紹介数は前年比で20%ほど増えました

■最後にMissionとVisionに込めた想い


最後に改めてMissionとVisionを。

・Mission
ヒトと組織の想いをつむいで、
マネーフォワードをもっと近くへ

→社内外の人に「働きたい、紹介したい!」と思われるるには近い存在であり続ける必要がある。
そのためにメンバーや組織の想いを形にすることを使命に取り組む。
・Vision
今日と明日(あす)の仲間に、
マネーフォワードの今日と明日(あす)を届ける

→今日の仲間は今ともに働いているメンバー、そして明日の仲間はまだ見ぬ仲間たち。今起きている日常と、明日である未来を届けることをモットーに。

そんな想いでMissionとVisionをつくり、1年間やってきましたということで今日はここまで。

(質問、感想はいつでも待ってます。)

本やマンガ、他クリエイターのサポートなどコンテンツ費用に当てるつもりです。感想はnoteに上げていきたいな。