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表参道のお洒落なカフェで一人雪山に遭難していた

一人遊び大好き。やまのぼりです。

この前一人で入った表参道のカフェから、友達にインスタのDMでSOSを出しました。悲しくてどうしようも無い時、言語化せずにはいられないのが私の性分の様です。

勢いで書いた文章なものの、結構良い出来だと思ったので、友達に送った現場からのレポートをシェアします。


「想像力の欠如」

季節外れの夏日。

暑さに耐え兼ねて思わず逃げ込んだ珈琲屋は周りを見渡してみたところどうやらカキ氷が人気の店らしい。

全くカキ氷の口では無いがここで頼まないのは勿体無いと思うのが食い意地を張った人間の特徴かもしれない。

他の客が2人で一つのカキ氷をシェアする中、1人で震えながら氷とスイカの山を崩していく。

唇は寒さで麻痺し、氷を口の中に運ぶごとに切り裂くような冷たさが広がる。

さらに追い討ちをかけるのは、珈琲屋なのになぜか目に留まって頼んでしまった白桃ジュース。迫る氷が溶けるタイムリミット。

私はなぜ表参道のお洒落なBGMがかかる珈琲屋で凍えながら氷の山と戦っているのだろう。

1人でカキ氷を食べ切る覚悟、寒くなるのに備えるホットコーヒーのチョイス、そもそも好きじゃないのに見た目で選んでしまったスイカ味。

全ての過ちは突然の暑さで想像力が欠如していたことが原因なのだ。


(これを書いたことで何とか食べきれそうです。あとはほぼ手をつけていない白桃ジュースを何とかします)


自分で読み返した時に、リアル版「ちいかわ」の世界だなと思いました。

一生懸命生きているのだけど、ちょっと辛いことがあると泣きたくなってしまう。大人だけどぴえんと泣いてみて誰かにあやされたい。

そんな子供らしい気持ちがまだ抜けなくて、こんな面倒くさい方法で周りに助けを求めてしまうんだよな。

幸せとは辛さや不自由さの中からしか生まれないという話を聞いた。

今の自分の生活はおおよそ満ち足りており、過不足が無いと感じているが、たまに表参道雪山遭難事件のような、突然の苦難がやってくる。

大体しょうもない内容なのだが、私はそのちっぽけな辛さや不自由さを嘆きながらも、同時に大切に噛みしめているとも感じる。

日常において不便なことはほぼ文明の発達によって解決されているし、人間にとって住みやすくリスクを感じない環境で過ごしているからこそ、時たまやってくるコントロールができないトラブルを楽しみ、克服できた時の幸せを堪能している気がするのだ。

他にもこうしたツラミ体験談があるので、noteを読んでくれている方にささやかな幸せをおすそ分けすべくシェアしていきたいと思う。

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