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【勝手に人生相談】苦手な化粧をすべきか(埼玉県・20代・女性)

雑誌や、新聞などに掲載され、高名な先生方の回答済みの人生相談の中から、この【勝手に人生相談】にピックアップ。身の程知らずの<やまのぼ>が、その相談に対する、独自の回答を試みています。

20代の女子大学生。苦手な化粧をすべきか悩んでいます。半年ほど前、ある就活マナー講座で、「女性の化粧はマナー。すっぴんはパジャマで出歩くようなものだ」という女性講師の言葉にショックを受けました。

それは化粧品会社の戦略でつくられた常識なのではないかと、私はひねくれた考えを捨てられずにいます。

私は美しさにこだわらず、清潔さと機能性の方が大事だと考えています。格闘技と筋トレが趣味で、自分は心と体の性が一致しないトランスジェンダーなのではと疑ったこともありますが、性自認は女性です。

化粧をすると顔にえたいの知れない化合物質を塗っているような感じがして気持ちが悪くなります。そんなことに朝の時間を使いたくありません。

とはいえ、社会人女性として非常識だと思われるのも嫌です。円滑な人間関係のため、我慢してでも化粧すべきでしょうか。

<やまのぼ>は、姉三人兄一人の末子です。思春期のころから、姉たちの化粧姿を見る機会も多く、女性は化粧するのが当たり前だと、すりこまれていました。

ところが、青年期に入って、「なぜ?女性は化粧をするんだろう?」って思い、当時付き合っていた女性に、尋ねたことがあります。

「化粧することで、せっかくの瑞々しく艶のある若い肌が傷むんでは?」

ところが、彼女は何の躊躇もなく「みんながしているから・・・」と答えました。そのとき、<やまのぼ>は、思いました。

多分、大方の女性が、彼女と同じく、何の疑いもなく「女性は化粧をするモノ!」だと、納得していたのでしょう。

ご相談者の仰る「それは化粧品会社の戦略でつくられた常識なのではないかと、・・・」する要因は、かなり大きいと思います。

<やまのぼ>は、そもそも化粧をすること自体、奇妙な風習だと思っています。あわせて言うならば、男性のネクタイも同様、奇妙な風習です。

日本で最初に「化粧」が文化として浸透した時代は「縄文〜古墳時代」だと言われています。 ただ、その頃の「化粧」は、当時の人々にとってパワーの象徴である「赤色」を、顔や体に塗ることで、悪霊や災いを防ぐ魔除けとして使われていたようです。

つまり「化粧」する大きな意義があったのです。

翻って考えれば、ますます現代社会で、「なぜ?化粧なんかするのか?」と思います。ご相談者のように、「化粧が苦手」な、潜在嫌悪者も多いことでしょう。

ただ、したくない事は、絶対にしたくない!と、わが信念を貫くことも素晴らしいことだと思いますが。

その反面、なにも「入れ墨をほどこせ!」と、言われているわけではないのですから、薄化粧程度なら、してもベターかなとも思います。

そして、確かなことですが、強い信念に基づいて、自分らしく生きることは、社会生活するうえで、かなりの摩擦を伴います。

とはいうものの、たった一度だけの、あなただけの人生です。あなたは、きっと「化粧しない!」ポリシーを、これからも堅持されると思います。

ご相談者自らが、「美しさにこだわらず、清潔さと機能性の方が大事だ!」と証明することを、人生のひとつの指針にされれば、おのずから道は決まると思います。


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