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【違いについて】「十分」と「充分」

<やまのぼ>は若かりし頃、小説家志望だった。そんな夢を叶えるために、まず言葉の基礎から学ぼうと、某語学教室に通っていたことがある。

そこでは、基礎からみっちり、言葉の一つ一つの意味を理解することから、たたきこまれた。日本語には、同じ読みでも全く違う意味をもつ言葉があるかと思えば、同じような言葉で微妙な使い分けがある言葉がたくさんある。

ある日のこと。

「十分」と「充分」の微妙な違いと、使い分けについての講義を受けた。どちらも、不足のないことをあらわす言葉なのだが、「十」が数字を表すことから、数値的・物理的に満たされていることには「十分」とし、精神的に満たされていることには「充分」を使うことが多いのだと学んだ。

そのとき、講師は生徒たちに、その違いを表す例文を、考えるようにいった。

<やまのぼ>は、即座に例文を思いついたのだが、まだ若かったので、指名され回答を促されても、それを発表するのに、躊躇してしまった。

そうこうしている間に、次の語句の説明になって、発表する機会を失ってしまった。そのとき<やまのぼ>が、言いだせなかった例文回答とは・・・

「十分」時間をかけてセックスしたので、お互いに「充分」満足しました!

である。半世紀の時を越えて回答しま~~~す!
先生!これでいいのでしょうか?


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