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【人間観察】新五百円玉が使えないの?

 過日、乗り合いバスでのことだ。

 乗り継ぐ私鉄に5分しか猶予がないと急いで、降りようとしているのに、ひとりの老婆が、乗車賃の支払いで、運転手さんとスッタモンダして、出口を塞いでいる。

 380円の運賃を500円玉を両替して支払おうとして、運転手さんが拒否しているのだ。「新500円玉は使えません!ホラ!そこにも書いてあるでしょ!」木で鼻をくくった返答に、老婆の表情は曲がりがちだが、相変わらず矍鑠としている。

「どうして?使えないの?」「すみません!他の硬貨で・・・」「手持ちの小銭は30円しかないのよ!」「じゃあ!不足分はお帰りか?次の時にお支払いください!」運転手さんは、後ろで列をなして待っている乗客が気になってか、そんな救済措置で対応したのだ。

 

 バスを去る矍鑠婆さんが、かすかに笑ったように観えた!

 きっと、あれは常習犯だ!やまのぼは、心の中でつぶやいた!運転手さんの「不足分は次の時にでも支払って!」というセリフを学習済みで、新五百円玉と数十円を持って、バスに乗り込んでいるのだろう!いつも!

 運転手さん!新五百円玉両替用に百円玉を用意して置けば、矍鑠婆さんのような常習犯を撃退できますよ!っていうか?用意しているのが、最低限度のサービスというものだろう!

 ところで、新五百円玉をわざわざ、使えなく設計制作して、機器メーカーを儲けさせてるヤツは誰だ!

 腹黒のやまのぼ さんは、そんなことまで勘ぐってしまうのだ。


★挿入画像は本文と関係ありません。イメージ画像です。 


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