【勝手に人生相談 No.108】著名人悪く言うSNS 動揺（福島県・40代女性）

▼ご相談内容▼

40代の女性会社員。

インターネットの書き込みやツイッターなどSNSを見ているうちに、価値観が揺らぐことが増えてきてしまいました。

インターネットを見ていると、アイドルの外見が「劣化」することが悪いことであるかのように書かれています。

また、病気になったり亡くなったりした著名人が、まるで、「悪いことをしたから、当然の報いでそういう境遇になった」かのようにネットに書かれているのです。

画面から、そんな空気、価値観を感じてしまいます。

生老病死は古来、人間の苦しみであったと聞きます。でも、そうであったとしても、報いのために病んだり亡くなったのではない、と私は思いたい。

家族も私も、罰として病み、そして死んでいかなければならないのでしょうか。とりあえず、ネットでニュースを見ることとツイッターはやめました。（福島県・40代女性）

▼やまのぼ回答▼

　ご相談者は、生真面目な方だとお見受けします。インターネットでの書き込みやSNSで飛び交う情報を、ほとんど鵜呑みされているようですが、まず、それが悩みの発端だと思います。

　インターネットの書き込みの中には、事実を歪曲し、かなりデフォルメした情報も多くあります。まして、SNSの世界では、そういったフェイクな情報の方がより好まれ、バズる傾向にあります。

　その対処法は、たったひとつしかありません。読み手の姿勢です。つまり、考え方や捉え方が大切です。

　あなたのように、書いてあることを百パーセント信じ込み、それに一喜一憂することは、ネットやSNSとのかかわり方の最悪なパターンです。

　現実社会での事象を、できるだけ客観的に捉える目を養うことに、努力しましょう。また、著名人を誹謗中傷することは、許されるべき行為ではありませんが、話題にされることが、著名人の人気の優劣になっているという、パラドックス的な関係にあります。

　いわゆる、これが有名税と言われる所以でしょう。

　生老病死は、現代でも累々と存在しております。もちろん、あなたが言うように、報いのために病んだり亡くなったりしているわけではありません。ところが、人は災いの理由付けがしたいもののようです。

　そうすることで、抱えきれない人生の数々な、苦しみや悲しみの軽減を、図ってきたのでしょう。

　ネットのニュースを見ることとツイッターをやめたことは賢明なことだと思います。

▼次回のご相談予告▼
★次回の【勝手に人生相談 No.109】は、千葉県・20代男性のご相談です。「恋愛未経験者 既婚者に恋」を、予定しております。★